股関節骨折患者の術後せん妄を予測するリスクスコアの開発

大腿骨頸部骨折3.png・股関節骨折後のせん妄(PHFD)は、高齢患者の重大な臨床的問題であるが、術前の期間で使用するための適切で単純なリスク予測モデルは開発されていない。

・2016 年の米国外科学会全国手術の質改善プログラムの股関節骨折手術を対象とした参加者用データファイルを使用して、股関節骨折手術を受けた年齢 60 歳以上の患者コホートを取得した(n=8871;無作為に導出コホート[70 %]か、または検証コホート[30%]に割り当てた)。PHFD の倹約予測モデルは、ROC 曲線下面積(AUC)の変化を評価することにより、変数をさらに削除した段階的多変数ロジスティック回帰を使用して、導出コホートで開発された。リスクスコアは、最終的な多変数モデルから作成された。

・導出コホートの患者 6210 人のうち、PHFD は 1816 人に発生した(29.2%)。32 個の候補変数のうち、9 個が最終モデルに含まれた。
(1)術前せん妄:調整オッズ比[aOR]、8.32[95%信頼区間{CI}、6.78-10.21]、リスクスコア 8 点
(2)術前認知症(aOR、2.38[95%CI、2.05-2.76]、3 点
(3)年齢(参照、60-69 歳)
   70-79 歳:aOR、1.60[95%CI、1.20-2.12]、2 点
   80-89 歳:aOR、2.09[95%CI、1.59 -2.74]、2 点
   90 歳以上:aOR、2.43[95%CI、1.82-3.23]、3 点
(4)内科的管理の併存:aOR、1.43[95%CI、1.13-1.81]、1 点
(5)ASA-PS III-V:aOR、1.40[95%CI、1.14-1.73]、1 点
(6)機能的依存:aOR、1.37[95%CI、1.17-1.61]、1 点
(7)喫煙:aOR、1.36[95%CI、1.07-1.72]、1 点
(8)全身性炎症反応症候群/敗血症/敗血症性ショック:aOR、1.34[95%CI、1.09-1.65]、1 点
(9)術前の移動補助具の使用:aOR、1.32[95%CI、1.14-1.52]、1 点
その結果、リスクスコアは 0〜20 点になる。

ロジスティック回帰とリスクスコアモデルの AUC は、それぞれ 0.77(95%CI、0.76〜0.78)と 0.77(95%CI、0.76〜0.78)であり、検証コホートで同様の結果が得られた。

術前の 9 個つのリスク要因に基づくリスクスコアは、高齢成人患者の PHFD をかなり正確に予測できる。
POINT術後せん妄の発生を予測するスコアリングシステムが開発された。
【出典】
Development of a Risk Score to Predict Postoperative Delirium in Patients With Hip Fracture
Anesth Analg. 2019 Aug 28. doi: 10.1213/ANE.0000000000004386. [Epub ahead of print]

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