整形外科手術における術後せん妄の病因と関連因子

整形外科手術.png・せん妄は、整形外科手術後の高齢患者にとって重症合併症である。本研究の目的は、韓国での整形外科手術後せん妄の病因と関連因子を評価することであった。

・整形外科手術を受けた年齢 50 歳以上の 3,611 人の患者の診療記録を後ろ向きにレビューした。患者の年齢(50 代、60 代、70 代、> 80 代)、麻酔の種類(全身、脊椎、局所)、手術時間(2 時間以上 vs 2 時間未満)、手術部位(脊椎、股関節、膝、その他)、病因(外傷か、または疾患)を比較して、整形外科手術後せん妄の考えられる危険因子を決定した。

・3,611 人の患者のうち、172 人(4.76%)が整形外科術後にせん妄と診断された。術後せん妄は、50 代で 1.18%、60 代で 3.86%、70 代で 8.49%、>80 代で 13.04% に発生した(p<0.001)。麻酔の種類によって、術後せん妄は全身麻酔後では 6.50% に、脊椎麻酔後では 0.77% に、局所麻酔後では 0.47% に発生した(p<0.001)2 時間以上の手術は、2 時間未満よりもせん妄の発生率が高かった(5.88% vs 4.13%、p=0.017)。病因については、8.17% が外傷症例であり、3.02% が疾患であった(p<0.001)。術後せん妄は、脊椎手術後 22/493 例(4.46%)、股関節手術後 18/355 例(5.07%)、膝手術後 17/394 例(4.31%)、他の部位の手術では 1,145 例中 15 例(1.31%)に発生した(p<0.001)。

・術後せん妄は、全身麻酔下で手術を受け、手術に 2 時間以上かかり、救急室経由で入院した高齢患者での発生頻度が高かった
POINT整形外科手術後の高齢者の術後せん妄の危険因子;高齢、全身麻酔、長時間手術、緊急入院患者。
【出典】
Etiology and Related Factors of Postoperative Delirium in Orthopedic Surgery.
Clin Orthop Surg. 2019 Sep;11(3):297-301. doi: 10.4055/cios.2019.11.3.297. Epub 2019 Aug 12.

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