トラネキサム酸を投与された外傷患者における輸血必要量の後ろ向き的研究

トラネキサム酸6.png・「外傷緊急蘇生でのトラネキサム酸の軍事的応用研究(MATER)」および「重篤な出血での抗線維素溶解薬の臨床的無作為化 2」(CRASH-2)は、トラネキサム酸(TXA)が外傷性出血患者の死亡率を低下させることを示している。しかし、外国と米国軍の兵士で行われたそれらの結果は、米国の民間人の外傷患者への一般化可能性に対する懸念を引き起こしている。

・著者らは、民間航空医療プログラムによる TXA を使用した治療後の患者の転帰と輸血必要量の評価を報告している。航空サービスによってレベル 1 外傷センターに搬送された外傷患者の後ろ向き診療録レビューを実施した。介入評価の目的で、治療実施前の 2 年間(2012〜2014 年)にこの基準に該当する患者を、2 年間の研究期間(2014〜2016 年)に治療を受けた患者と比較した。目標は、罹患率、死亡率、輸血必要量、在院期間を評価することであった。

・レビュー中に、52 人の対照(非 TXA)患者と 43 人の研究(TXA)患者が選択基準を満たすことが確認された。対照群の患者はあまり急性ではないことがわかり、これは入院期間の短縮と相関があった。TXA を投与された患者は、より急性であり、生存の可能性が低かったにもかかわらず、死亡率が低下した。このコホート研究の TXA を投与された外傷患者は、緊急度が高かったにもかかわらず死亡率の低下を示している。この緊急度の高さは、輸血必要量の増加に関連している。

・今後の研究では、線溶と医療提供者の偏りに注意して患者選択を評価する必要がある。米国における TXA 投与の役割を評価するには、無作為化比較試験が必要である。

民間の外傷患者では、トラネキサム酸の投与が有効であるというエビデンスはまだ未確定なのか・・・。

【出典】
A Retrospective Study of Transfusion Requirements in Trauma Patients Receiving Tranexamic Acid
Journal of Trauma Nursing: May/June 2019 - Volume 26 - Issue 3 - p 128?133

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