高齢者における超音波補助 vs ランドマーク指標の傍正中脊椎麻酔:無作為化対照試験

傍脊椎矢状斜面.png・脊柱管超音波は脊椎麻酔の有効性を改善する可能性があるが、これは高齢者の傍正中法では検証されていない。本研究の目的は、超音波補助傍正中法が高齢者のランドマーク指標の傍正中法と比較して成功に必要な針穿刺回数を減らす可能性があるかどうかを評価することである。

・2017 年 10 月から 2018 年 1 月まで、韓国のソウルにある三次病院単施設での無作為化比較試験で、整形外科手術を受ける年齢 60 歳以上の患者 80 人を対象に、ランドマーク指標jか、または処置前の超音波補助法のいずれかにより、傍正中脊椎麻酔を受けた。主要評価項目は、硬膜穿刺成功に必要な穿刺回数であった。

・ランドマーク群と比較して、超音波群の方が、針穿刺回数(中央値[四分位範囲])は有意に少なく(1.0[1.0〜2.0] vs 4.5[2.0〜7.0])、初回穿刺での成功率は 65.0 vs 17.5% と有意に高かった(共に P<0.001)。超音波補助法は、触診法よりも、ランドマークを確立する(117.5 秒[85.5〜150.7 秒] vs 17.5 秒[14.0〜23.0 秒])のと、全体の処置時間(181.5 秒[133.5〜212.5 秒] vs 92.5 秒[62.5〜176.5 秒])が長かったが、脊椎麻酔の実施時間は短かった(39.5 秒[31.5〜71.3 秒] vs 77.0 秒[45.8〜136.5 秒];すべて、P<0.001)。超音波群の方が、ランドマーク群よりも、周術期疼痛スコア(3[2〜4] vs 4[4〜6]、P=0.009)と不快スコア(2[0〜3] vs 5[2〜6]、P=0.003)が低かった。

・ランドマーク指標の傍正中法と比較して、超音波補助の傍正中法は、高齢者の針の操作回数と周術期疼痛と不快スコアを減らす。脊柱管超音波検査は、高齢者の脊椎麻酔の成績を向上させることが示唆された。
POINT超音波ガイドの傍正中脊椎麻酔は、やや時間はかかるが、少ない穿刺回数で成功に至り、術後の疼痛や深いスコアが少ないという利点がある。
【出典】
Ultrasound-assisted vs. landmark-guided paramedian spinal anaesthesia in the elderly: A randomised controlled trial.
Eur J Anaesthesiol. 2019 Oct;36(10):763-771. doi: 10.1097/EJA.0000000000001029.

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