区域または全身麻酔による手術後の認知機能:地域住民ベースの研究

<ハイライト>
・麻酔を伴う手術への曝露は、世界的な認知機能低下の加速に関連している。
・認知機能の全体的低下は、区域麻酔と全身麻酔後とも同様である。
・手術後、全身麻酔を伴う手術後には、記憶力の低下が促進される場合があるが、区域麻酔では記憶力低下はない。

<要旨>
認知障害.png・著者らの目的は、区域麻酔(RA)による手術が、以前に報告された全身麻酔(GA)後と同様の、長期認知低下の促進と関連するかどうかを調査することであった。

・1819 人の高齢者コホートで縦断的認知機能を分析した。モデルは、RA または GA にさらされた参加者の経時的な全体的、および分野別の認知能の変化率を評価した。

・麻酔にさらされていない人と比較した場合、認知の全体 z スコアの術後変化率は RA(年間減少の差 -0.041の、P=0.011)と GA(-0.061、P<0.001)に曝された患者の両方での方が大きかった。これらの発生率に差はなかった。分野別スコアの分析では、GA(-0.065、P<0.001)後の方が、記憶力低下の促進が観察されたが、RA(-0.011、P=0.565)では認められなかった。

RA を伴う手術を受ける高齢者は、GA を受ける高齢者と同様の認知能の全体的な低下をきたす。ただし、記憶力は影響を受けなかった。
POINT麻酔法に関わらず、全体的な認知能は低下するが、記憶力に関しては、区域麻酔よりも全身麻酔の方が低下する。
【出典】
Cognitive function after surgery with regional or general anesthesia: A population-based study
Alzheimer's and Dementia ? Sprung J, Schulte PJ, Knopman DS, et al. September 09, 2019

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