静脈内アセトアミノフェンは小児扁桃摘出術における周術期オピオイド使用を減らすか?

アセトアミノフェン2.png・オピオイド使用に伴う安全性の懸念から、術後疼痛管理は小児耳鼻咽喉科で大きな関心を集めている。著者らは、術中の静脈内アセトアミノフェンの追加により、小児扁桃摘出術における周術期モルヒネ使用が減少するかどうかを調査しようとした。

・本研究は、三次医療の小児病院で実施された後向きコホート研究である。扁桃摘出術±アデノイド切除術を受けた 166 人の小児患者(年齢 1〜16 歳)がレビュー対象であった。74 人の患者が術中アセトアミノフェン静注(介入コホート)を受け、92 人の患者を対照群として、術中アセトアミノフェン静注を受けなかった。周術期(術中と術後)モルヒネの使用は、著者らの主要評価項目であった。麻酔回復室での有害事象の割合と退院準備の時間は、副次評価項目であった。ウィルコクソンの 2 標本 t 検定近似とフィッシャーの正確確率検定をデータ分析に使用した。

アセトアミノフェン静注コホートの患者は、対照コホートよりも、術中(0.058 vs 0.070、p=0.089)と、麻酔回復室(0.034 vs 0.051、p=0.034)でのモルヒネ投与量(mg/kg)が少なかった。アセトアミノフェン静注群と対照群の退院準備時間の中央値は、108.5 vs 105 分であった(p=0.018)。麻酔回復室で、いずれの群でも、有害な呼吸イベント(酸素飽和度<92% が 1 分以上続いて、バッグマスク換気または再挿管が必要)はなかった。アセトアミノフェン静注群では術後嘔吐のエピソードが 5 回(7%)あり、対照コホートでは 2 回(2%)記録された(p=0.244)。

・著者らの知見は、小児扁桃摘出術における術中アセトアミノフェン静注jは、最適な疼痛管理のための周術期オピオイド使用を減らす可能性があることを示唆している。
POINT小児扁桃摘出術で、術中アセトアミノフェンの使用は、オピオイド使用を減少させる。
【出典】
Does intravenous acetaminophen reduce perioperative opioid use in pediatric tonsillectomy?
Am J Otolaryngol. 2019 Sep 9:102294. doi: 10.1016/j.amjoto.2019.102294. [Epub ahead of print]

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