分娩女性の偶発的硬膜穿刺後のクモ膜下カテーテル挿入:メタ分析と試験逐次分析の最新情報

頭痛18.png・2013 年のメタ分析では、偶発的硬膜穿刺後にカテーテルをクモ膜下に挿入することで、硬膜外鎮痛を要望する女性の硬膜外血液パッチの必要性を減らす可能性があることが示された。従来のメタ分析を更新し、試験逐次分析(TSA)を追加した。

・系統的文献検索を実施して、クモ膜下にカテーテルを挿入したのと、硬膜外カテーテルを再留置、あるいは、無介入を比較した研究を同定した。抽出したデータをプールし、ランダム効果モデルを使用して、硬膜穿刺後頭痛(PDPH)の発生率のリスク比(RR)と 95% 信頼区間(95%CI)を計算した。輪郭強調漏斗プロットが構築された。TSA が実施され、累積 Z スコア、モニタリング、および無益性の境界が構築された。

・著者らの検索では、バイアスリスクが低い 1653 人の患者に関する 13 件の研究が特定された。PDPH の発生率の RR は 0.82(95%CI 0.71〜0.95)であり、硬膜外血液パッチの必要性の RR は 0.62(95%CI 0.49〜0.79)であった。両分析の不均一性は高かった。TSA は、モニタリングまたは無益な境界が交差していないことを示し、統計分析のタイプ I エラーを除外するにはデータが不十分であることを示した。輪郭強調漏斗プロットは対称性であり、出版バイアスがないことを示唆している。

従来のメタ分析は、クモ膜下カテーテル法が PDPH の発生率を低減できることを初めて示した。しかし、TSA はこの知見を支持しなかった。臨床診療での使用が増えているにもかかわらず、明確な結論の根拠となる確固たるエビデンスはない。

偶発的硬膜穿刺後のクモ膜下カテーテル留置は、理論的に考えても、とりあえず穴を防ぐという意味で効果があってよさそうである。

【出典】
Intrathecal catheterisation after observed accidental dural puncture in labouring women: up-date of a meta-analysis and a trial-sequential analysis.
Int J Obstet Anesth. 2019 Aug 9. pii: S0959-289X(19)30104-9. doi: 10.1016/j.ijoa.2019.08.001. [Epub ahead of print]



ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント