■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2019/09/20

【問題1】(麻酔科学用語) コロン以下の日本語に相当する英単語、フレーズを答えよ。 | (1) (r_________) (v_____) : 抵抗血管 (2) (a_______________) (d___) : 抗血小板薬 (3) (p_______) (p_______) (v__________) : 陽圧換気 (4) (e______) (s_____) : 排気方式 (5) (p________) (e_______) : 肺塞栓 |
[解答]
(1)resistance vessel | (2)antithrombocytic drug |
(3)positive pressure ventilation | (4)exhaust system |
(5)pulmonary embolism |
[出典] 麻酔科学用語集 第3版
【問題2】(自律神経) 自律神経系について正しいのはどれか? | ア:ドパミン受容体作動性投与量ではアルドステロンの放出を抑制する。 イ:フェニレフリンは過量になるとβ受容体も刺激する。 ウ:ドパミンは、10μg/kg/min以上ではβ作用が中心となる。 エ:COMTはニューロン外で神経伝達物質を分解する。 オ:交感神経節前線維は、有髄線維である。 |
▼
▼
▼
[解説] ア:○:ドパミン受容体作動性投与量では、健康人では腎血流を増加させるとともに、アルドステロンの放出を抑制して、ナトリウム利尿となり尿量が増す。
イ:×:フェニレフリンは過量になるとα2受容体も刺激する。
ウ:×:ドパミンは、3μg/kg/min以下ではドーパミン受容体への作用が中心、3〜10μg/kg/minではβ受容体への作用が中心、10μg/kg/min以上ではα作用が中心となる。
エ:○:COMTはニューロン外で神経伝達物質を分解する。
オ:○:交感神経節前線維は、有髄線維である。節後線維は無髄である。
[正解] 解説を参照 [出典] 麻酔科シークレット第2版 p1-7
■ Top 100 Secrets ■ Abrupt oxygen desaturation while transporting an intubated pediatric patient is probably due to mainstem intubation. |
[Words & Phrases]
[出典]Anesthesia Secrets 3rd Edition
【問題3】(心臓・血管) IABPの挿入は、カテーテル先端をどの高さまで行うか? | 1) 鎖骨 4) 第3肋骨 | 2) 第1肋骨 5) 乳頭の高さ | 3) 第2肋骨 |
▼
▼
▼
[解説] IABP(大動脈内バルーンパンピング)は、バルーン付きのカテーテルを大腿動脈から挿入し、バルーン先端が左鎖骨下動脈起始部の直下(第2肋骨の高さ)になるように留置し、心収縮が始る直前にバルーンをしぼませ、心臓拡張期(大動脈弁閉鎖直後)に拡張させることにより、収縮期には心臓の後負荷を軽減し(systolic unloading)、拡張期には冠動脈血流量を増加させる(diastolic augmentation).
[正解] 3 [出典] クリティカル記憶術2p235
この記事へのコメント