乳児および小児の術後呼吸器合併症に及ぼす高用量筋弛緩薬の影響

intubation-tube-neoba-fixation-baby-whole-body.png・本研究では、筋弛緩薬の投与量と乳児および小児の術後呼吸器合併症との関連を評価した。

・手術を受ける年齢 10 歳以下の小児に施行された 6507 件の全身麻酔のデータを分析して、術後呼吸器合併症(主要評価項目)および副次評価項目に及ぼす筋弛緩薬の用量の影響を調べた。交絡因子調整分析では、年齢、手術時間、併存疾患の影響に対処した。

・交絡因子調整分析では、高用量の筋弛緩薬は術後呼吸器合併症のリスクが高いことに関連していた(OR 2.27; 95%CI 1.12-4.59、P= 0.022)。その効果は、年齢(相互作用の P=0.016)[年齢 1 歳以下の乳児では実質的なリスクが高くなる(OR 3.84; 95%CI 1.35-10.94、P=0.012)]、手術所要時間(相互作用の P=0.006)[手術時間<90 分ではオッズ差が大きくなる(OR 4.25; 95%CI 1.19-15.18、P=0.026)]、ASA-PS(相互作用の P=0.015)[手術リスクの高い患者ではより大きな効果となる(ASA>1:OR 3.17; 95%CI 1.43-7.04、P=0.005)]によって修飾された。ネオスチグミンの拮抗は、筋弛緩薬と術後呼吸器合併症との関連を変化させなかった(相互作用の P=0.38)。操作変数分析により、高用量の筋弛緩薬が術後呼吸器合併症と関連していることが確認され(プロビット係数 0.25、95%CI 0.04-0.46、P=0.022)、観察されない交絡因子の懸念に関する確固たる結果が示された。

高用量の筋弛緩薬は、術後呼吸器合併症に関連している。筋弛緩薬の呼吸器副作用に特に脆弱な小児患者のサブコホートは、乳児、短時間手術を受ける小児患者、ASA リスクスコアの高い小児であることを確認した。
POINT年齢にかかわらず、高用量の筋弛緩薬は、術後の呼吸器合併症をきたしやすくなる。さらに、乳児、短時間手術、ASA-PS 高クラスではその危険性はさらに高まる。
【出典】
Effects of High Neuromuscular Blocking Agent Dose on Postoperative Respiratory Complications in Infants and Children.
Acta Anaesthesiol Scand. 2019 Sep 17. doi: 10.1111/aas.13478. [Epub ahead of print]

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