小児の周術期死亡率に及ぼす術前低ナトリウム血症の影響

ナトリウム6.png術前低ナトリウム血症は、成人の術後死亡の独立危険因子である。著者らの知る限り、これは小児では調査されていない

・2014 年から 2015 年の米国外科学会手術の質改善プログラム-小児(NYSQIP-P)のデータセットから得たデータを使用して、手術を受けた小児の後ろ向き研究を実施した。主要評価項目は、30 日全死因死亡であった。関心のある副次評価項目は、30 日以内の術後けいれん発作と長期在院であった。軽度(血清ナトリウム 131-135 mEq/L)または重度(≦130mEq/L)と定義した術前低ナトリウム血症と、死亡、術後けいれん発作、長期在院期間との独立した関連性を同定するために、多変量ロジスティック回帰モデルが生成された。

・合計 152894 人の患者が特定され、そのうち 35291 人が最終分析に含まれた。術前の低ナトリウム血症は 5422 人、すなわち最終コホートの 15.4% の患者に見られた。30 日後の時点で 432 人(0.80%)が死亡した。術前のナトリウム濃度が正常な患者と比較して、軽度(P=0.003、オッズ比[OR]:1.59; 95%信頼区間[CI]:1.17-2.18)と重度(P=0.002、OR:2.16; 95%CI:1.32-3.54)の低ナトリウム血症では、併存疾患と手術の複雑さを調整した後、死亡率が増加した。軽度(P<0.001; OR:1.53; 95%CI:1.42-1.65)と重度(P<0.001; OR:1.51; 95%CI:1.19-1.93)の低ナトリウム血症は、関連する共変量について調整後、長期在院期間と独立して関連していた。

・本後ろ向き分析により、小児患者の術前低ナトリウム血症と周術期死亡率および在室期間との関連性が特定された。
POINT小児においても術前低ナトリウム血症は、術後死亡、長期在院の独立危険因子である。
【出典】
Impact of preoperative hyponatraemia on paediatric perioperative mortality.
Br J Anaesth. 2019 Sep 17. pii: S0007-0912(19)30622-1. doi: 10.1016/j.bja.2019.07.024. [Epub ahead of print]

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