■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2019/09/24

【問題1】(医療英単語) コロン以下の日本語に相当する英単語、フレーズを答えよ。 | (1) (h_________) : 同毒療法、ホメオパシー (2) (________s) : 百日咳 (3) (c_____) (f_______) : 嚢包性繊維症 (4) (_____________s) : 関節炎 (5) (___________r) : 精神安定剤 |
[解答]
(1)homeopathy | (2)pertussis |
(3)cystic fibrosis | (4)osteoarthritis |
(5)tranquilizer |
[出典] RNN時事英語辞典 http://rnnnews.jp/
【問題2】(一酸化窒素) 一酸化窒素で誤りはどれか? | ア:空気より重い。 イ:酸度反応しNO2となる。 ウ:代謝産物NO3-は肝臓より排泄される。 エ:O2-と反応しproxynitrateを作る。 オ:鉄を腐食する。 |
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[解説] 0度、1気圧下で空気質量=1.293g、NO質量=1.3402gで、空気より重い。空気中では酸素と反応してNO2となる。酸化HbとNOが反応して、メトヘモグロビンとNO3-が生成され、後者は尿中に排泄される。O2-がNOと素速く結合しperoxynitorate anionが生成される。このラジカルは、細胞傷害に富んでおり、しかも細胞内pHが低下すると一層細胞障害性の強力なOH・が連続的に産生される。最終的には安定な分子NO3-へと変換する。NO2-は酸化ヘモグロビンなどのヘム蛋白と結合してNO3-となる。NOは鉄を含む重金属を腐食する。漏れると危険であるので、通常不活性キャリアガス(通常は窒素)と混合してアルミニウム合金製ボンベに充填してある。
[正解] (ウ) [出典] 第35回麻酔指導医認定筆記試験:B4
【問題3】(静脈麻酔薬と吸入麻酔薬) ジアゼパムの特徴にD、ミダゾラムの特徴にM、両者に共通する特徴にB、どちらにもあてはまらないものにNと記入せよ。 | ア:中枢神経系のGABA受容体の作用を増強する。 イ:静脈炎を起こしやすい。 ウ:筋注により十分な効果が得られる。 エ:逆行性健忘作用をもつ。 |
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[解説] GABAは、脳の重要な抑制性神経伝達物質である。GABAが刺激されると、クロライド(Cl)チャンネルが開き、細胞の過分極が起こる。ベンゾジアゼピン受容体にベンゾジアゼピンがつくと、GABA受容体への結合が促進される。グリシンは脳幹や脊髄の抑制性神経伝達物質である。ベンゾジアゼピンはグリシン受容体にも作用する。ジアゼパムは注入痛があり、高頻度に静脈炎を起こす(7−10日間で39%)。ジアゼパムの筋注による吸収、効果発現は不確実である。ジアゼパムの5−10mgの静注、50−90%の患者で30分ほど続く順行性健忘が得られる。ミダゾラム5mgの静注で20−40分持続する完全な順行性健忘が67%の患者でみられる。
[正解] ア:B イ:D ウ:M エ:N [出典] 麻酔科クリニカル問題集
【問題4】(呼吸) 慢性呼吸器疾患患者の急性増悪の場合の起炎菌として何を考えるか? | 1) マイコプラズマ 3) MRSA 5) 真菌 | 2) 肺炎球菌 4) インフルエンザ桿菌 |
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[解説] 慢性呼吸器疾患患者の急性増悪の場合の起炎菌としてはインフルエンザ桿菌を考える。
[正解] 4 [出典] 内科レジデント実践マニュアルP127
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