超音波検査によって測定された舌の厚さは、気管挿管困難を予測できるか?

頸部エコー検査1.png・舌の厚さが増すと、困難気道になる可能性がある。しかし、舌の厚さを評価する方法はなかった。現在、舌の厚さは超音波検査で測定できる。本研究では、気管挿管困難なを予測するために舌の厚さの予測値を調査した。

・気管挿管と全身麻酔を受ける成人患者が研究に登録された。舌の厚さは、麻酔前に正中矢状面で顎下超音波検査を使用して評価された。気道評価が実施された。舌の厚さと甲状頤間距離の比を計算して、それらの組み合わせの潜在的な予測値を調査した。主要評価項目は、気管挿管困難であった。多変数ロジスティック回帰および ROC 曲線分析が使用された。

・合計で、2254 人の患者が分析された。122 人(6.3%)の患者は喉頭鏡検査困難で、51 人(2.3%)は気管挿管困難であった。舌の厚さの増加(>6.1 cm)は、気管挿管困難の独立予測因子であった[感度 0.75、95%信頼区間(CI)0.60-0.86。特異度 0.72、95%CI 0.70-0.74]。気管挿管困難を予測するための曲線下面積は 0.78(95%CI 0.77-0.80)と計算された。舌の厚さと甲状頤間距離の比の増加(>0.87)は、相当な曲線下面積(0.86、95%CI 0.84-0.87)、感度(0.84、95%CI 0.71-0.93)、特異度(0.79、95%CI 0.77-0.81))を示した。

超音波検査で測定された舌の厚さと、そして、舌の厚みと甲状頤間距離との比は、気管挿管困難に対する予測能が非常に高い。

<計側法>
コンベックス型プローブを正中矢状面で顎下に置き、スクリーンで舌全体の輪郭がはっきりと見えるようにプローブを調整する。舌の厚さは、舌表面から顎下皮膚までの最大垂直距離として測定する。
舌の厚み計測.png

POINT舌の厚み(>6.1cm)と、舌に厚み÷甲状頤間距離(>0.87)は挿管困難の独立予測因子である。
【出典】
Can tongue thickness measured by ultrasonography predict difficult tracheal intubation?
Br J Anaesth. 2017 Apr 1;118(4):601-609. doi: 10.1093/bja/aex051.

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