産科患者の輪状軟骨の同定のための体表ランドマーク触診の有効性:前向き観察研究

輪状軟骨.png・輪状軟骨圧迫を併用した迅速導入は、誤嚥を防ぐために妊娠患者の全身麻酔を導入する際に受け入れられている処置である。専門的介護者による輪状軟骨の位置を特定する精度を評価した先行研究は見つからなかったため、妊婦の輪状軟骨を正しく同定するため、分娩室で、麻酔科上級医師、麻酔レジデント、呼吸療法士(RT)、看護師など、さまざまな介護者の能力を評価する観察研究を実施した。麻酔上級医師が最も正確であると仮定した。

・研究の全参加者からの書面による説明と同意とともに、施設内 REB の承認が得られた。被験者は、待機的帝王切開を予定されている 30 人の健康な産科患者とした。輪状軟骨は 53 人の介護者(評価者)によって評価された。評価者による輪状軟骨の局在は、超音波検査で同定されたマークの 5 mm 以内であれば正確であると見なされた。局在化の困難度は VAS スケールで報告され、局在化にかかった時間が記録された。

・合計 60 件の評価を行った 30 人の被験者と 53 人の評価者(麻酔科上級医師 13 人、レジデント 12 人、RT 13 人、看護師 15 人)のデータを分析した(一部の評価者は 2 人の被験者を評価した)。RT の約 60%、麻酔レジデントの 53%、麻酔科上級医師の 40%、看護師の 13% が輪状軟骨を正しく同定した。介護者の難易度の認識に差は見られなかったが、RT は同定が最も速かった(P<0.001 vs 麻酔科上級医師、P=0.002 vs レジデント、P=0.071 vs 看護師)。

RT は、専門的介護者のさまざまな群間で、妊婦の輪状軟骨を同定するのに最も成功し、正確であった。

精度の高い呼吸療法士でさえ 6 割か。麻酔科上級医師は、麻酔科レジデントよりも輪状軟骨同定の正確さが劣っていたのは面白い。

【出典】
Efficacy of surface landmark palpation for identification of the cricoid cartilage in obstetric patients: A prospective observational study.
J Anaesthesiol Clin Pharmacol. 2019 Jul-Sep;35(3):335-339. doi: 10.4103/joacp.JOACP_222_17.

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