抗てんかん薬の数と種類は、麻酔のプロポフォール投与量に影響する:観察研究

抗けいれん剤.png・プロポフォールの投与量と覚醒時間は、抗てんかん薬の使用により影響を受ける。抗てんかん薬の数と種類の麻酔への影響は報告されていない。著者らは、神経疾患患者の歯科治療のための静脈内全身麻酔で、抗てんかん薬の種類と数と、麻酔に必要なプロポフォール投与量と覚醒時間との関係を調査した。

・静脈内全身麻酔下で歯科治療を受けた神経障害患者 247 人を研究した。患者は、抗てんかん薬の数(なし、単剤、2 種類、3 種類以上の抗てんかん薬)と抗てんかん薬の種類(カルバマゼピン、バルプロ酸、フェノバルビタール、フェニトイン、ゾニサミド、クロバザム、トピラマート)に応じて分類された。麻酔に必要なプロポフォール用量、覚醒時間、覚醒時の予測血中プロポフォール濃度を評価した。

3 種類以上の抗てんかん薬を服用している患者は、プロポフォールの必要量(使用しない場合と比較して 25% 減少)、覚醒時の血中プロポフォール予測濃度(41% 減少)が有意に低く、覚醒時間が有意に長かった(50% 延長)(P<0.05)。バルプロ酸とクロバザムはプロポフォールの投与量(バルプロ酸で 9%、クロバザムで 19%)と覚醒時の血中プロポフォール予測濃度(バルプロ酸 18% とクロバザム 33%)を減らしたのに対して、フェノバルビタールはこれらのパラメーターを増やした(30% と 125%)(P<0.05)。

・抗てんかん薬の数と種類は、プロポフォールの必要用量に影響する。特に、バルプロ酸とクロバザムはプロポフォールの投与量を減らすが、フェノバルビタールはこれを増やす。
POINT抗てんかん薬は、その種類によってプロポフォールの必要量を減らす(バルプロ酸とクロバザム)こともあれば、増える(フェノバルビタール)こともある。
【出典】
The number and kind of antiepileptics affect propofol dose requirement for anesthesia: observational study.
Odontology. 2019 Sep 27. doi: 10.1007/s10266-019-00457-z. [Epub ahead of print]

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