人工関節形成術における麻酔担当医の経験症例数と周術期転帰

老若医師.png・手術者の経験症例数の増加は改善された転帰に関連付けられているが、症例数の多い施設内での経験症例数と転帰の関係と麻酔科医の役割についての研究は限られている。さらに、麻酔診療チームの構成の効果は未だに十分には研究されていない。この分析の目的は、人工関節形成術後の有害事象に及ぼす麻酔科医と外科医の経験症例数の影響を確認することであった。

・2005 年から 2014 年に症例数の多い施設で人工関節全置換術を受けた 40 437 人の患者を後ろ向きに特定した。主な関心事は、麻酔科医と外科医の経験症例数と麻酔診療チームの構成であった。多変量ロジスティック回帰モデルを使用して、3 つ転帰を評価した:合併症、心肺合併症、在院期間(>5 日)。オッズ比(OR)と 99.75%信頼区間(CI)が報告された。

・3 つのモデルすべてで、麻酔科医の担当症例数と経験、麻酔診療チーム構成は有意な予測因子ではなかった。外科医の年間症例数が 50 症例を超えると、合併症(年間症例数:50-149; OR:0.80; CI:0.66-0.98)、長期入院(OR:0.69; CI:0.60-0.80)のオッズが有意に減少した。 経験年数が 20 年を超える外科医は、長期入院のオッズの有意な低下と関連していた(OR:0.85; CI:0.75-0.95)。

麻酔科医の担当症例数と経験、麻酔診療チームの構成は、有害転帰のオッズに影響を与えなかったが、外科医の経験症例数が多いほど、合併症と長期入院のオッズの減少と関連していた。これらの所見を専門性の低い、手術症例数の少ない状況でも当てはまるかどうかを判断するには、さらなる研究が必要である。

経験的には、麻酔科医も症例数や経験年数が上がるにつれて、麻酔の合併症も減るような気はするな。

【出典】
Anaesthesia provider volume and perioperative outcomes in total joint arthroplasty surgery.
Br J Anaesth. 2019 Sep 24. pii: S0007-0912(19)30644-0. doi: 10.1016/j.bja.2019.08.016. [Epub ahead of print]

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