硫酸マグネシウムは、重症筋無力症患者のダブルルーメンチューブ留置の満足できる条件に必要なロクロニウムの投与量を減らす

腹腔鏡手術.png・挿管条件を達成するために最小用量の筋弛緩薬(NMB)を使用することは、重症筋無力症(MG)患者の胸腔鏡下(VATS)胸腺摘出術に際して麻酔管理における目標の 1 つである。ただし、挿管条件が最適でない場合、ダブルルーメンチューブ(DLT)による気管挿管は困難な場合がある。この二重盲式無作為化比較試験は、硫酸マグネシウムが DLT 挿管に必要なロクロニウムの投与量を減らし、ビデオ補助胸腔鏡下(VATS)胸腺摘出術を予定している MG 患者の DLT 留置条件を改善するかどうかを調査するために計画された。

・募集された患者は、NMB 投与前に、硫酸マグネシウム 60 mg/kg か、または生食(対照)を投与するよう無作為に割り付けられた。DLT 挿管前に TOF 比が 10% 未満となるように、ロクロニウム用量を調節しながら投与した。主要評価項目は、TOF 比を 10% 未満にするために必要なロクロニウムの投与量であった。副次評価項目は、DLT 留置に際しての挿管条件であった。

・23 人の患者がロクロニウム投与前に硫酸マグネシウムを投与され、22 人の患者が生食を投与された。必要なロクロニウム投与量[平均(標準偏差)]は、硫酸マグネシウム群と生食群患者で、それぞれ 0.10(0.05)mg/kg と 0.28(0.17)mg/kg であった(P<0.0001)。同様の深さの筋弛緩と麻酔深度で、硫酸マグネシウム群の患者の 100% と対照群の患者の 72.7% がそれぞれ優れた挿管条件を示した(P=0.027)。両群の患者の覚醒特性は同様であった。

硫酸マグネシウムは、VATS 胸腺摘出術に際しての MG 患者において、DLT 挿管のための最適条件に必要なロクロニウム必要量の減少と関連している。
POINT硫酸マグネシウムを併用すると、気管挿管に必要な筋弛緩剤(ロクロニウム)を節約することができる。


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