股関節形成術を受けた患者の血液流動性に及ぼす術後患者管理鎮痛の影響

血液粘度.png・研究の目的は、患者管理鎮痛(PCA)が股関節形成術を受けた患者の血液流動性の改善に寄与するという仮説を検証することであった。

・脊椎麻酔下に股関節形成術を受けた年齢 60〜75 歳の 120 人の患者を、無作為に PCA 群(n=60)と対照群(n=60)に分けた。PCA 群の患者は、術後 3 日間 PCA を受けた。正中肘静脈からの検体は、麻酔前(T1)、手術後(T2)、手術後 6 時間(T3)、手術後 24 時間(T4)、手術後 48 時間(T5)の 5 時点で採取された。高せん断速度での全血粘度(Hηb)、低せん断速度での全血粘度(Lηb)、低粘度(ηr)、血漿粘度(ηp)、ヘマトクリット(Hct)、赤血球凝集指数(EAI)、赤血球変形指数(EDI)などの血液流動性パラメーターを測定した。T1-5 での非観血血圧と心拍数、T2-5 での視覚アナログスケール(VAS)スコアの疼痛スコアを記録した。

・(1) PCA 群では、T1 と比較して、Hηb、Lηb、ηp、ηr は T3-5 で有意に減少し、EAI は T5 で有意に減少し(p<0.05)、C 群では EDI は T5 で有意に増加した(p<0.05) 。(2) PCA 群では、C 群と比較して、Hηb、Lηb、ηp、ηr、EAI は T5 で有意に減少し、Lηbは T4 で同時に減少した(p <0.05)

・股関節形成術を受けた患者で、術後疼痛は、主に血漿粘度、赤血球凝集および固縮を介して血液粘度を上昇させる可能性があり、術後 PCA により改善される可能性がある。
POINT術後 PCA による疼痛緩和は、術後の血液粘度の亢進を軽減する。
【出典】
Influence of Postoperative Patient-Controlled Analgesia on Hemorheology in Patients Undergoing Hip Arthroplasty.
Z Orthop Unfall. 2019 Sep 25. doi: 10.1055/a-0918-6603. [Epub ahead of print]

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