高流量鼻酸素は、全身麻酔を受ける病的肥満患者の安全な無呼吸時間を改善する:無作為化対照試験

病的肥満.png・全身麻酔を受ける病的肥満患者は、麻酔導入中に低酸素血症のリスクがある。麻酔導入中の高流量経鼻酸素化の使用は、非肥満症手術患者の安全な無呼吸時間を延長する。著者らの研究の主な目的は、病的肥満の手術患者において、麻酔導入中に高流量経鼻酸素化と従来型フェイスマスク酸素化を行った患者との間で、安全な無呼吸時間を比較することであった。

・研究倫理委員会の承認を得た。肥満指数が 40kg/m2 以上の年齢 18 歳以上の待機的手術患者が含まれた。重度の併存疾患、胃逆流症、既知の気道困難、鼻閉の患者は除外された。説明と同意を得た後、患者は無作為化された。介入(高流量経鼻酸素化)群では、40 L で 3 分間、100% 経鼻酸素により前酸素化が行われた。対照群では、100% 酸素のフェイスマスクを使用して、呼気終末酸素濃度が 85% を超えるよう酸素化が行われた。麻酔はプロポフォール、レミフェンタニル、ロクロニウムで導入された。バッグマスク換気は行わなかった。ロクロニウム投与の 2 分後に、ビデオ喉頭鏡検査が行われた。喉頭鏡検査のグレードが ?I/II の場合、喉頭鏡はそのままにして、研究を継続した。グレード III/IV が観察された場合、患者は研究から除外された。無呼吸期間中、高流量経鼻酸素化患者は60 L/分で経鼻酸素を受けた。対照群の患者は酸素補給を受けなかった。パルスオキシメトリー(SpO2)で測定した酸素飽和度が 95% に低下するか、または無呼吸時間が最大 6 分を過ぎると、主要評価項目である安全無呼吸時間に達したとした。その後、患者は挿管された。T 検定とχ分析を使用して、群を比較した。P<0.05 をもって有意とみなした。

・40 人の患者が研究を完了した。ベースラインパラメータは群間で同等であった。対照群と比較して高流量経鼻酸素化群の方が、安全無呼吸時間は有意に長く(261.4±77.7 vs 185.5±52.9 秒、平均差[95%CI]、75.9[33.3-118.5]、P=0.001)、挿管前後のの最小 SpO2 は高かった(91.0±3.5 vs 88.0±4.8、平均差[95%CI]、3.1[0.4-5.7]、P=0.026)。

従来型酸素化と比較して、高流量経鼻酸素化は、麻酔導入中の病的肥満患者で 76 秒(40%)だけ長い安全無呼吸時間と、高い最小 SpO2 を提供した。病的肥満の手術患者では、高流量酸素化の使用を考慮すべきである。
POINT病的肥満患者では、非肥満患者に比して、機能的残気量の低下のために安全無呼吸時間が短縮している。高流量経鼻酸素化を使用すれば、この時間を 40% 延長させることができる。

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