閉塞性睡眠時無呼吸の高リスク小児におけるアデノイド扁桃摘出術後呼吸器合併症:後ろ向きコホート研究

いびき.png・閉塞性睡眠時無呼吸は、小児の 1〜4% で発生する。アデノイド扁桃摘出術は効果的な治療法である。死亡/重度脳損傷は、アデノイド扁桃摘出術の 0.6/10,000 で発生する。小児では、60% が気道/呼吸器症状に続発する。これまでの研究では、年齢 2 歳未満の小児、極端な体重、頭蓋顔面、神経筋、心臓/呼吸器疾患といった併存合併症、重度 OSAが、有害な術後呼吸症状(AE)のリスクが高いと特定された。第一に、この集団で、麻酔回復室(PACU)、小児集中治療室(PICU)のいずれか、またはその両方で、どの危険因子が AE と関連していたかを調査する。第二に、PACU 在室後の術後 PICU の必要性を予測するために、PACU でなんら症状がが発生していないにもかかわらず術後 PICU での AE に関連する因子を調査した。

・2006 年 8 月から 2015 年 9 月までにアデノイド扁桃摘出術後に PICU に入室した小児の後ろ向き研究である。人口統計学、危険因子、AE の発生(酸素飽和度<92、喘鳴、気管支痙攣、肺炎、肺水腫、再挿管)が記録された。

・調査期間中、3,997 人の小児で 4029 件の扁桃腺/アデノイド手術が実施された。179 人の小児が、術後に PICU に入室し、分析の基準を満たした。PICU AE は 59% で発生した:どのリスクカテゴリでも 44-83% であった。PACU AE は 42% で発生した。PACU で症状のあった患者の 92% が PICU で AE をきたした。ただし、PACU AE のない患者の 36% でも PICU AE をきたした。

TA を受ける高リスク小児では、PACU での 2 時間の観察期間中に有害事象が存在しなても、PICU でその後の AE が存在しないことを予測するものではない。
POINT麻酔後回復室で 2 時間、何もイベントがなかったからと言って、その後になんら呼吸器症状をきたさないという保証はない。
【出典】
Respiratory Complications after Adenotonsillectomy in High-Risk Children with Obstructive Sleep Apnea: A retrospective cohort study.
Acta Anaesthesiol Scand. 2019 Oct 6. doi: 10.1111/aas.13488. [Epub ahead of print]

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