高齢者における全身麻酔下での手術への曝露と脳磁気共鳴画像の変化

認知症31.png・前臨床研究は、全身麻酔(GA)への暴露がアルツハイマー病(AD)の病理に一致する神経変性を引き起こす可能性があることを示唆している。脳の磁気共鳴画像(MRI)は、脳の構造変化を研究するのに役立つ。GA 下の手術(手術/GA)への曝露は、皮質の浅薄化増長と白質病変の頻度増加に関連しているという仮説を検証した。

・これは、ベースライン MRI のある高齢者についてメイヨークリニック研究に登録された年齢 70〜91 歳の参加者の断面的分析である。選択した皮質領域の厚さ、白質高輝度領域の体積、皮質梗塞の頻度を、登録後初回 MRI が撮影される前 20 年以内に手術/GA に曝露された参加者と暴露されなかった参加者で比較した。

・MRI スキャンを受けた 1410 人の参加者のうち、932 人がスキャン前に手術/GA にさらされた。調整分析では、AD に脆弱な領域の皮質の厚さは、過去 20 年間に手術/GA にさらされた患者群で有意に小さかった(差 -0.023 mm、[95%信頼区間(CI)-0.041〜 -0.005]、P=0.014)。過去 20 年間に手術を受けた患者は、手術を受けなかった患者と比較して「異常な厚さ」を示す可能性が高かった(オッズ比=1.45、[95%CI 1.10-1.90]、P=0.009)。曝露は、白質の高輝度や脳梗塞の存在と関連していなかった。

・本研究は、高齢者の手術麻酔への曝露が、AD に関係する皮質領域の浅薄化と関連していることを示唆している。これらの神経変性の変化を引き起こす病因とメカニズム、およびこれらの知見の潜在的な臨床的意義は、さらなる研究が必要である。

麻酔薬に暴露されると、認知症が進みやすくなるのか?

【出典】
Exposure to surgery under general anaesthesia and brain magnetic resonance imaging changes in older adults.
Br J Anaesth. 2019 Oct 3. pii: S0007-0912(19)30656-7. doi: 10.1016/j.bja.2019.08.024. [Epub ahead of print]

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