低用量 vs 高用量の術中オピオイド:メタ分析と試験逐次分析を伴う系統的レビュー

フェンタニル3.png・オピオイド誘発性痛覚過敏はオピオイド投与に続発する侵害受容感作の状態である。このメタ分析の目的は、全身麻酔下の患者の低用量レジメンと比較した場合、高用量の術中オピオイドが術後疼痛と痛覚過敏の増加の一因となるという仮説を検証することであった。

・系統的レビューとメタ分析声明のガイドラインの優先報告項目(PRISMA)に従って、GRADE システムでエビデンスの確実性を評価した。全身麻酔下の患者で疼痛転を調査し、同じ術中オピオイドの 2 つの異なる用量を比較した試験のみが含まれた。主要評価項目は、術後 24 時間の疼痛スコア(アナログスケール、0〜10)であった。副次評価項目には、疼痛スコアと、術後 2 時間で消費された累積静脈内モルヒネ相当量(mg)が、機械的疼痛閾値(g/mm2とともに含まれた。

・1630 人の患者を含む 27 件の無作為化比較試験が特定された。術後 24 時間の安静時の疼痛スコアは、高用量群の方が高かった(平均差[95%CI]:-0.2[-0.4、-0.1];試験逐次分析で調整した CI:-0.4、-0.02;エビデンスの確実性は低い)。同様に、術後 2 時間で、疼痛スコア(平均差[95%CI]:-0.4[-0.6、-0.2];エビデンスの確実性は低い)および累積モルヒネ等価物静脈内消費量(平均差[95%CI]:-1.6 mg[-2.6、-0.7];エビデンスの確実性は低い)は、高用量群で有意に高かった。最後に、機械的疼痛閾値は高用量群で有意に低かった(圧力に対する平均差[95%CI]:3.8 g/mm2[1.8、5.8];エビデンスの確実性は低い)。

高用量の術中オピオイド投与は、低用量レジメンと比較した場合、術後期に疼痛スコアを増加させるというエビデンスの確実性は低い。

副作用が多くなる点からも、オピオイドの過量投与は慎むべきなのだろう。

【出典】
Low- versus high-dose intraoperative opioids: A systematic review with meta-analyses and trial sequential analyses.
Acta Anaesthesiol Scand. 2019 Sep 11. doi: 10.1111/aas.13470. [Epub ahead of print]

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