高齢患者の迅速導入におけるレミフェンタニルの有効性と安全性:3 群並行二重盲式無作為化比較試験

高血圧14.png・誤嚥リスクのある患者には迅速導入(RSI)が推奨されるが、頻脈などの血行動態の有害事象が誘発される。この試験の目的は、高齢患者で、RSI 中にレミフェンタニルを追加した場合の頻脈(主要評価項目)、高血圧(挿管による)または低血圧(レミフェンタニル)の発生に及ぼす影響を評価することであった。

・この 3 群並行二重盲式多施設対照研究では、3 施設に入院し RSI を必要とする高齢患者(年齢 65〜90 歳)を無作為に 3 群に割り当て、エトミデート(0.3 mg/kg で麻酔導入し、その後 15 秒以内にプラセボ、低用量(0.5 μg/kg)、または高用量(1.0 μg/kg)のレミフェンタニルを投与し、その後サクシニルコリン 1.0 mg/kg を投与した。心拍数(HR)と平均動脈圧(MAP)は、挿管前後に記録された。

・合計で、80 人の患者が無作為化され、分析された。ベースライン HR と MAP は群間で同様であった。主要評価項目について、導入と挿管の間の HR の絶対変化は、対照群(15 bpm; 95%CI[8-21])の方が、レミフェンタニル 0.5 μg/kg 群(4 bpm; 95%CI[-1- + 8]; p=0.005)およびレミフェンタニル 1.0 μg/kg 群(-3 bpm; 95%CI[-9- + 3]; p<0.0001)よりも大きかった。MAP の増加は、両レミフェンタニル群よりもプラセボ群で大きかった(p<0.0001)。レミフェンタニル 0.5 μg/kg と 1.0 μg/kg 群と比較してプラセボ群で 2 倍の高血圧エピソードが記録された(それぞれ 患者の 60%、30%、28%; p=0.032)が、低血圧エピソードをきたした者は、レミフェンタニル 0.5 μg/kg と 1.0 μg/kg 群のそれぞれ 11% と 24% に対してプラセボ患者ではいなかった(p=0.016)。

レミフェンタニル(0.??5-1.0 μg/kg)は、RSI を必要とする高齢患者の頻脈と高血圧の発生を予防する。
POINTRSI 時の、頻脈、高血圧予防には、レミフェンタニル 0.5〜1.0μg/kg の投与が有効である。
【出典】
Efficacy and Safety of Remifentanil in a Rapid Sequence Induction in elderly patients: a three-arm parallel double blind randomised controlled trial.
Anaesth Crit Care Pain Med. 2019 Oct 12. pii: S2352-5568(19)30195-X. doi: 10.1016/j.accpm.2019.09.010. [Epub ahead of print]

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