重症疾患小児の血行動態と死亡率に及ぼすケタミン持続注入の効果

ケタミン4.png・著者らは、重症疾患小児患者で、ケタミン持続注入が血行動態と死亡率に及ぼす影響を調査した。三次小児集中治療室(PICU)で後ろ向きコホート研究を実施した。

・2015 年から 2017 年まで 24 時間以上、持続的に鎮静剤を使用した患者が含まれた。持続ケタミンの開始前と開始後の 12 時間の血圧、心拍数、呼吸数、血管作動薬、鎮静および疼痛スコアを比較した。持続ケタミン群と非ケタミン群の死亡率は、多変量ロジスティック回帰によって比較された。

・合計 240 人の患者が持続鎮静剤を使用し、82 人が持続ケタミンを使用した。ケタミンの注入速度の中央値は 8.1 μg/kg/min で、持続時間の中央値は 6 日であった。ケタミン注入後、心拍数(138 vs 135 拍/分、P=0.033)と呼吸数(31 vs 25 回/分、P=0.001)は減少したが、血圧(99.9 vs 101.1 mmHg、P=0.124)と血管作動薬には変化がなかった。持続ケタミンは、死亡の有意な危険因子ではなかった(ハザード比 1.352、信頼区間 0.458-3.996)。

血行動態が不安定になることなく PICU で持続ケタミンを使用できる。持続ケタミン注入が血行動態変化、鎮静、死亡率に及ぼす効果について、さらなる無作為化対照研究が必要である。

POINTPICU で、鎮静剤として持続ケタミンは有意な副作用なく使用できる。
【出典】
Effects of continuous ketamine infusion on hemodynamics and mortality in critically ill children.
PLoS One. 2019 Oct 18;14(10):e0224035. doi: 10.1371/journal.pone.0224035. eCollection 2019.

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