術前アスピリンと冠動脈バイパス移植術後の急性腎障害との関連

アスピリン.png・研究の目的は、冠動脈バイパス術(CABG)の 24 時間以内に投与された術前アスピリンが CABG 後の術後急性腎障害(AKI)の発生率を低下させるという仮説を検証することであった。

・本後ろ向き研究では、696 人の患者が、アスピリン最終投与と手術時間との時間間隔に従っていくつかの群に割り当てられた。合計 322 人の患者が CABG の 24 時間以内にアスピリンを投与され、374 人の患者が CABG の 24〜48 時間にアスピリンを投与された。主要評価項目は、腎疾患改善グローバルアウトカム基準で定義されたあらゆる段階の術後 AKI であった。傾向スコアマッチングによって最終比較のために 274 ペアが選択された。

・多変量解析により、CABG の 24 時間以内のアスピリン投与は、AKI 発生率の 36% 減少と独立して関連していることが示された(オッズ比、0.64; 95% 信頼区間、0.45〜0.91、P=0.014)。また、CABG の 24 時間以内に最終アスピリンを投与された患者は、CABG の 24〜48 時間前にアスピリンを投与された患者と比較して、退院時に糸球体濾過率が有意に高かった。傾向スコアマッチング分析では、CABG の 24 時間以内にアスピリンを投与された患者は、CABG の 24 時間から 48 時間前の間にアスピリンを中止した患者と比較して、AKI の発生率が低いことが示された(25.1% vs 36.8%、P=0.004)。

手術当日までアスピリンを継続し、最終のアスピリン投与を CABG の 24 時間以内に投与すると、術後 AKI が有意に減少する。
POINTCABG の手術直前までアスピリンを継続すると、術後 AKI が減少する。
【出典】
Association between preoperative aspirin and acute kidney injury following coronary artery bypass grafting
The Journal of Thoracic and Cardiovascular Surgery Available online 25 September 2019

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