エアクッションのあるフェイスマスクとないフェイスマスクとのマスク換気性能の比較

マスク換気.png・マスク換気は、麻酔導入に際しての基本的な手法である。頭頸部手術で、著者らは、顔面奇形のために換気困難に遭遇したことがある。最近、エアクッションのない新しいタイプのフェイスマスクである QuadraLite フェイスマスク(インターサージカル、バークシャー、英国)が開発された。本研究の目的は、新しいタイプのフェイスマスクと従来のフェイスマスクとの間で、マスク換気困難が予測される症例で換気性能を比較することであった。

・本研究はクロスオーバー前向き研究であった。参加者は、全身麻酔下で口腔顎顔面外科手術を受けた患者(年齢 18 歳以上)であった。困難気道の危険因子が評価された。患者は 3 つのリスク群に分けられた:低リスク=マスク換気困難の予測のためのリスク要因が 0 か 1つ、中リスク=リスク要因が 2 つか 3 つ、高リスク=リスク要因 4 つ以上。エアクッションフェイスマスク(Koo Medical、上海、中国)と QuadraLite フェイスマスクが、従圧式換気設定下で順に使用した。これらのフェイスマスク間で呼気一回換気量を比較した。

・合計 48 人の患者が含まれた:低リスク群の 16 人、中リスク群の 16 人、および高リスク群の 16 人。QuadraLite フェイスマスクでは、エアクッションフェイスマスクよりも高い呼気一回換気量が観察されたが、差は統計的に有意なレベルには達しなかった:低リスク群では 574.3±62.7 mL vs 553.1±60.6 mL(P=0.44)、中リスク群では 553.1±112.9 mL vs 536.4±114.2 mL(P=0.38)、高リスク群では 560.0±98.6 mL vs 548.2±07.1 mL(P=0.22)。全ての症例において、QuadraLite フェイスマスクによって十分な換気量が得られた。

QuadraLite フェイスマスクはエアクッションがないためコンパクトであり、困難気道のある患者でもエアクッション付きの従来のフェイスマスクと同様に、十分な換気を提供できる。

解剖学的な 3D 形状に合うようにデザインされているため、コンパクトであってもフィッティングがよいらしい。

【出典】
Comparison of the Performance of Mask Ventilation Between Face Masks With and Without Air Cushion.
J Oral Maxillofac Surg. 2019 Sep 6. pii: S0278-2391(19)31050-X. doi: 10.1016/j.joms.2019.08.025. [Epub ahead of print]

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