周術期ストレス、炎症、免疫機能に及ぼすデキスメデトミジンの効果:系統的レビューとメタ分析

免疫能.png・デキスメデトミジン(DEX)は、鎮静、鎮痛、不安緩解、交感神経緊張抑制を含む幅広い薬理効果を有する高度に選択的α2-アドレナリン受容体作動薬である。ここでは、周術期の手術患者のストレス、炎症、免疫に及ぼす DEX の影響についての系統的レビューとメタ分析を報告する。

・MEDLINE、METSTR、Embase、Web of Science で、周術期ストレス、炎症、免疫機能に及ぼす DEX の影響を分析した臨床研究または試験を検索した。

・4842 人の患者を含む 67 件の研究(無作為化比較試験と 8 件のコホート研究を含む)が評価され、そのうち 2454 人の患者が DEX 群に、2388 人の患者が対照群(DEX なし)に割り当てられた。周術期 DEX 注入は、手術患者のエピネフリン、ノルエピネフリン、コルチゾールの放出を抑制し、血糖、インターロイキン(IL)-6、腫瘍壊死因子-α、C 反応性タンパク質を減少させ、インターロイキン 10 を増加させた。さらに、ナチュラルキラー細胞、B 細胞、CD4+T 細胞数、CD4+:CD8+、Th1:Th2 の比率が有意に増加した。CD8+T 細胞は、対照群と比較して DEX 群で減少した。

・麻酔補助剤である DEX は、周術期のストレスと炎症を軽減し、手術患者の免疫機能を保護する可能性がある。これらはすべて、術後合併症の減少と臨床転帰の改善に寄与する可能性がある。

デキスメデトミジンの周術期投与は、免疫能保持に働くようである。

【出典】
Effects of dexmedetomidine on perioperative stress, inflammation, and immune function: systematic review and meta-analysis.
Br J Anaesth. 2019 Oct 23. pii: S0007-0912(19)30639-7. doi: 10.1016/j.bja.2019.07.027. [Epub ahead of print]

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
かわいい

この記事へのコメント