心臓手術後せん妄の予防と治療に焦点を当てた試験:無作為化エビデンスの系統的レビュー

心臓手術2.png・心臓手術後せん妄は、入院期間の延長、集中治療室の長期在室、死亡率の増加などの有害転帰に関連している。効果的な予防的介入と治療はまだほとんど知られていない。この系統的レビューは、心臓手術を受ける成人患者のせん妄の予防または治療で研究された介入に関する無作為化試験から既存のエビデンスを集めて要約することを目的としている。

・キーワード戦略とブール演算子を使用した文献の系統的レビューを実施した。PubMed、Cochrane and Scopus データベースは、2018 年 7 月まで適切な研究のために検索された(開始時期の制限はない)。

・特定された 2,556 件の論文のうち、56 件の研究が選択基準を満たしレビューに含まれた:39 件h薬理学的戦略に取り組み、17 件は非薬理学的介入であった。興味深いことに、51 件(91%)の試験は、せん妄予防に焦点を当てており、せん妄治療に焦点を当てた試験はわずか 5 件(9%)であった。分析された研究のほとんどは、ヨーロッパか北米で実施された最近の二重盲式単施設試験でバイアスリスクが低かった。全体で、38 種類の異なる介入が特定された:15 種類(26%)の介入は手術前に 、20 種類(36%)は手術室で、21 種類(38%)は手術後行われた。最も頻繁に分析された戦略は、デキスメデトミジン、ケタミン、抗精神病薬、グルココルチコイド、プロポフォール、オピオイド、揮発性麻酔薬、局所麻酔薬の投与、遠隔虚血プレコンディショニングであった。分析された戦略は非常に不均一であり、デキスメデトミジンは術後せん妄の発症を防ぐ可能性がある最も有望な手段であった。

・38 種類の介入を検討した 56 件の無作為化比較試験についての今回の系統的レビューで、著者らはデキスメデトミジンが最も頻繁に研究された薬剤であり、心臓手術後せん妄の発生を減少させる可能性があることが分かった。
POINT心臓手術後せん妄の予防には、デキスメデトミジン投与が有望である。
【出典】
Trials Focusing on Prevention and Treatment of Delirium After Cardiac Surgery: A systematic Review of Randomized Evidence.
J Cardiothorac Vasc Anesth. 2019 Sep 24. pii: S1053-0770(19)30989-9. doi: 10.1053/j.jvca.2019.09.028. [Epub ahead of print]

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