緊急開頭術を受ける急性硬膜下血腫患者の脳弛緩、頭蓋内圧、血行動態に関する全静脈麻酔 vs 吸入麻酔の比較:無作為化比較試験

脳損傷.png・重症外傷性脳損傷(TBI)患者の麻酔の主な目標は、血行動態の安定性、最適な脳灌流圧の維持、ICP の低下、弛緩した脳の提供である。吸入麻酔薬と静脈麻酔薬の両方が一般的に使用されているが、重症 TBI の麻酔管理にいずれの麻酔法が優れているかについて明確な合意はない。

・性別を問わず、GCS<8、急性硬膜下血腫の緊急手術に挙げられた年齢 18-60 歳の 90 人の患者が本前向き試験に登録され、それぞれ 45 人ずつの 2 群に無作為に分けられた。P 群の患者は、麻酔維持に 100〜150 mg/kg/min のプロポフォール注入を受け、I 群の患者は、≦1 MAC のイソフルランを投与された。血行動態パラメーターは全患者でモニターされた。ICP は硬膜切開部で測定され、脳弛緩は、硬膜切開部で 4 段階のスケールで外科医によって評価された(1-完全弛緩、2-十分に弛緩、3-硬い脳、および4-膨らんだ脳)。硬膜閉鎖時に再評価された。

硬膜の開閉時の脳弛緩は、イソフルランを投与された患者に比べて、プロポフォールを受けた患者の方が有意に良好であった。ICP は TIVA 群で有意に低かった(25.47±±3.72 mmHg vs 23.41±±3.97 mmHg)。血行動態パラメーターは両群でよく維持された。

重症 TBI の患者では、吸入麻酔と比較した場合、全静脈内(プロポフォール)ベースの麻酔の方が脳弛緩が良好で、ICP が低く、良好な血行動態を維持した。

これまで一般に考えられていたことだ。頭蓋内容積の増大する病態では、吸入麻酔よりも静脈麻酔が優れている。

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