血糖コントロールおよび術後転帰に及ぼす周術期デキサメタゾンの効果

デキサメタゾン3.png・手術を受ける患者の痛みと嘔気を軽減するために、周術期のグルココルチコイドが一般的に投与される。ただし、ステロイドの血糖効果、および合併症率と死亡率に及ぼす潜在的な影響は、体系的に評価されていない。本研究では、周術期デキサメタゾンと術後血糖値、入院期間(LOS)、再入院率、90 日生存率との関連を調査している。

・保健システム内で 2000 年から 2016 年までに手術を受けた 4800 人の連続した整形手術患者のデータを後ろ向きに分析した。

・デキサメタゾンを単回投与した糖尿病患者と非糖尿病患者では、デキサメタゾンを投与しなかった患者群よりも、術後 24 時間の高血糖の割合が高かった(糖尿病患者集団の HR(95%CI)=1.81(1.46、2.24)、非糖尿病患者集団の HR(95%CI)=2.34(1.66、3.29))。LOS は、デキサメタゾンを投与された患者でほぼ 1 日短かかった(糖尿病患者の GMR(95%CI)=0.79(0.75、0.83);非糖尿病患者の GMR(95%CI) 0.75(0.72、0.79))が、90 日間の再入院率に差はなかった。非糖尿病患者では、デキサメタゾンは、90 日全生存率が高いことに関連していた(99.07% vs 96.90%、p=0.004)

整形外科手術を受ける糖尿病患者と非糖尿病患者では、周術期のデキサメタゾンは一時的に高血糖のリスクと関連していた。しかし、デキサメタゾン治療は、デキサメタゾンを投与しなかった患者と比較して、糖尿病のある患者とない患者の LOS が短く、糖尿病のない患者の全体で 90 日生存率が高かった。

デキサメタゾンの術中投与の有無が、90 日生存率に影響するとは!

【出典】
THE EFFECTS OF PERIOPERATIVE DEXAMETHASONE ON GLYCEMIC CONTROL AND POSTOPERATIVE OUTCOMES.
Endocr Pract. 2019 Oct 25. doi: 10.4158/EP-2019-0252. [Epub ahead of print]

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