帝王切開術後の疼痛管理のためのロピバカインの局所創部浸潤

帝王切開手術.jpg・帝王切開率は、胎児の予後改善との関連性が確立されて以来、漸進的に上昇している。本研究は、帝王切開患者の術後鎮痛薬必要量と疼痛スコアに及ぼすロピバカイン局所創部浸潤の効果を評価するために実施された。

・これは、2018 年 1 月から 2018 年 6 月までの 6 ヵ月間、パキスタンのイスラマバードにある KRL 病院の産婦人科で行われた前向き単盲式無作為化対照試験であった。ASAーPS II で、脊椎麻酔下に待機的帝王切開を受けた年齢 19〜40 歳の全ての女性が研究に含まれ、2 群に無作為化された。研究された主要評価項目は、局所鎮痛剤を使用しない場合と比較して、術後創部痛の抑制におけるロピバカインの有効性であった。疼痛重症度は、事前に患者に説明され、スコア 0(痛みなし)から 10(想像できる最悪の痛み)までの範囲を含む視覚的アナログスケール(VAS)を使用して評価された。最初は、パラセタモール 1g を静脈内(IV)に 6 時間ごとに 24 時間にわたって投与した。これで痛みが収まらない場合、ケトプロフェン 3 mg/kg IV を 8 時間ごとに投与し、患者がさらに鎮痛剤を要求する場合、必要に応じて ナルブフィン 10 mg を IV 投与した。データは特定のアンケートで収集され、SPSS 統計パッケージ バージョン 23.0 で分析した。P<0.05 をもって有意と見なした。

・合計 100 人の患者が 2 群に無作為化された。疼痛スコアは、手術後 4、6、12 時間で、ロピバカイン群の方が有意に低かった。IV パラセタモール、ケトプロフェン、ナルブフィンの複数回投与を要求した患者の割合は、プラセボ群と比較して、ロピバカイン群で有意に少なかった(p<0.001)。

帝王切開時のロピバカインの局所浸潤により、術後鎮痛剤の必要量と視覚的アナログスコアが有意に減少し、副作用の発生率が低下する。

脊椎麻酔をして、局所疼痛が完全に遮断された状態でも、局所麻酔薬の創部への浸潤は、術後疼痛の軽減に役立つのだなあ。

【出典】
Local Wound Infiltration with Ropivacaine for Postoperative Pain Control in Caesarean Section.
Cureus. 2019 Sep 5;11(9):e5572. doi: 10.7759/cureus.5572.

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