人工膝関節置換術における周術期合併症率

TKA.jpg・患者の平均余命と体重が増加するにつれて、より高齢の肥満患者が人工膝関節全置換術(TKA)を受けている。TKA はいくつかの周術期合併症を引き起こす可能性がある。これらには、麻酔関連のリスク、併存する医学的問題の悪化、外科的処置の合併症が含まれる。著者らの患者集団で TKA 後の医学的合併症を報告した研究はない。本研究の目的は、TKA の周術期合併症を評価し、関連する危険因子を特定することである。

・それは、施設 TKA 登録簿での 410 個の観察を含む、単施設での後ろ向き研究であった。2014 年 1 月から 2017 年 12 月までの期間に初回片側性 TKA の手術を受けた患者のデータをレビューした。全患者は、標準化麻酔プロトコルと、手術後 3 日間の術後ケアを受けていた。多変量ロジスティック回帰を使用して、合併症の予測因子を特定した。

・周術期合併症の発生率は 37.1% であった。最も頻度が高かったのは、術中低血圧(14.1%)と術後酸素飽和度低下(21.7%、2.4% に肺塞栓症を含む)であった。多変量ロジスティック回帰分析では、以下が何らかの合併症の有意なリスク要因と特定された:年齢 65 歳以上(OR=1.9; p=0.006)、呼吸器疾患(OR=1.8; p=0.042)、全身麻酔(OR=2.8; p=0.009) 。自律神経遮断(OR=4.8; p<0.001)と全身麻酔(OR=2.6; p=0.03)は、低血圧の有意な危険因子であった。年齢 65 歳以上(OR=2.6; p<0.001)、性別が女性(OR=4.3; p=0.006)、呼吸器疾患(OR=1.9; p=0.02)は術後の酸素飽和度低下と関連していた。

・本研究は、TKA の最もよく見られる早期合併症として血行動態と呼吸器合併症を浮き彫りにした。年齢 65 歳以上、全身麻酔、呼吸器疾患は有意な危険因子であった。

TKA に限らず、高齢化、呼吸器疾患の存在は術中術後の合併症の頻度を高めるだろう。

【出典】
Perioperative morbidity in total knee arthroplasty.
Pan Afr Med J. 2019 Jul 19;33:233. doi: 10.11604/pamj.2019.33.233.19095. eCollection 2019.

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント