区域麻酔下の帝王切開後の早期経口摂取と後期経口摂取を比較した無作為化比較試験

腸蠕動2.png・研究の目的は、区域麻酔下に帝王切開を受けた女性で、早期経口摂取(EOF)を行った場合と後期経口摂取(LOF)を行った場合とで、腸管蠕動の回復を比較することであった。副次評価項目として、母体満足度と消化管合併症も調べられた。

・単盲検無作為化対照試験では、区域麻酔下に待機的帝王切開を受けた 148 人の単胎妊婦が EOF か、または LOF のいずれかに割り当てられた。参加者は、EOF または LOF でそれぞれ、手術後 6〜8 時間か、または 12 時間以降に水を飲み始めた。その後、参加者は、忍容性に応じて段階的食餌を受けた。段階的食餌に耐えられない参加者や外科的合併症のある参加者は研究から除外された。

・除外後、69 人の女性が EOF 群に残り、67 人が LOF 群に残った。参加者の年齢は 19 歳から 42 歳で、平均 32.07 歳であった。経過追跡できなかった症例はなく、手術切開部位を除いて、患者特性に有意差はなかった。EOF を与えられた参加者は、LOF を与えられた患者よりも翌朝に腸音を自覚する可能性が高かった(EOF 87.0%、LOF 44.8%、P<0.001)。しかし、放屁までの時間と排便までの時間に差はなかった。空腹に関する母体満足度(EOF 3.78±0.91、LOF 3.24±1.01、P=0.002)と術後消耗に対する母体満足度(EOF 4.38±0.64、LOF 4.13±0.48、P=0.049)は EOF 群の方が有意に高かった。消化管合併症に群間差はなかった(P=0.978)。

EOF 群は、LOF 群よりも早期に腸管蠕動が回復し、母体満足度が高くなり、消化管の合併症に差はなかった。これらの知見は、区域麻酔下で合併症のない帝王切開女性に対する EOF の推奨を支持するものである。
POINT区域麻酔下に待機的帝王切開を受けた女性では、術後 6〜8 時間の早期の経口摂取再開が、腸管蠕動の回復を促し、母体満足度も向上する。
【出典】
A randomized controlled trial comparing early versus late oral feeding after cesarean section under regional anesthesia.
Int J Womens Health. 2019 Sep 13;11:519-525. doi: 10.2147/IJWH.S222922. eCollection 2019.

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント