待機的帝王切開手術を受ける患者の血糖値に及ぼす脊椎麻酔と全身麻酔の効果:前向き比較研究

・合計で、待機的帝王切開手術を受けた 58 人の妊婦が本前向き比較研究に含まれた。S 群(n=35)には脊椎麻酔を選択した患者が含まれ、G 群(n=23)には全身麻酔を選択した患者が含まれた。患者は、患者の好みに応じて群に割り当てられた。G 群では、導入 5 分前(T1)、および導入 5 分後(T2)に血糖濃度(BGC)が得られた。S 群については、局所麻酔薬注射の直前(T1)と完全なブロック 5 分後(T2)に BGC が得られた。両群について、手術の終了 5 分前(T3)と手術の終了 30 分後(T4)に BGC が測定された。BGC 測定では、ランセットデバイスを備えた血糖モニタリングシステムを使用して指を刺した。
・T1(78.3±18.2 vs 74.3±14.7、p>0.05)と T2(79.2±18.3 vs 84.9±23.7、p>0.05)で、S 群と G 群とで平均血糖濃度に統計的に有意差はなかった。平均 BGC は、手術終了 5 分前(80.2±±18.1 vs 108.4±±16.7、p<0.05)と手術終了 30 分後(80.9±±17.7 vs 121.1±17.4、p<0.05))で、S 群と比較して G 群の方が統計的に有意に高かった。
・全身麻酔下よりも脊椎麻酔下の血中ブドウ糖濃度の増加ははるかに少ない。全身麻酔を受ける患者では、血糖値を術中にモニターするべきであると提案するのhあ必要があることを提案するのは妥当である。
ひこ
脊椎麻酔の方が、侵害刺激の遮断が完全なので、交感神経の活性化がほとんどなく、全身麻酔に比べて血糖値が上がりにくい。当たり前の話だが。
【出典】
Effect of Spinal Anesthesia versus General Anesthesia on Blood Glucose Concentration in Patients Undergoing Elective Cesarean Section Surgery: A Prospective Comparative Study.
Anesthesiol Res Pract. 2019 Oct 1;2019:7585043. doi: 10.1155/2019/7585043. eCollection 2019.
Effect of Spinal Anesthesia versus General Anesthesia on Blood Glucose Concentration in Patients Undergoing Elective Cesarean Section Surgery: A Prospective Comparative Study.
Anesthesiol Res Pract. 2019 Oct 1;2019:7585043. doi: 10.1155/2019/7585043. eCollection 2019.
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