分娩中の経口炭水化物摂取が経腟器械分娩の割合に及ぼす影響:多施設無作為化対照試験

妊娠.png・運動中の炭水化物の摂取は、筋肉のパフォーマンスを改善し、疲労を軽減する。著者らは、相当な身体活動期である分娩中の炭水化物摂取は、器械的経腟分娩の割合を低下させる可能性があると仮定した。

・多施設共同前向き無作為化対照試験で、自発的分娩を呈する健康な成人妊婦を「炭水化物」群(3 時間ごとに果肉のないリンゴまたはブドウジュース 200 mL を飲むことを推奨)か、または「絶食」群(水のみ)に割り当てた。主要評価項目は、器械的経膣分娩の割合であった。副次評価項目には、分娩時間、帝王切開率、母体の空腹感、口渇、ストレス、疲労、分娩時の全体的な感覚の数値評価尺度(最悪評価 0 から最高評価 10)、嘔吐割合、入院期間を含めた。統計分析は、治療意図に基づいて実施された。主要評価項目は、「絶食」群を参照群として検証された。副次評価項目の P 値は、複数比較のために調整された。群間差は、99% 信頼区間(CI)付きで報告する。

・合計 3984 人の女性が分析された(炭水化物群では 2014 人、絶食群では 1970 人)。炭水化物(21.0%)群と絶食群(22.4%)群間で器械分娩率に差はなかった(差、-1.4%、99%CI、-4.9〜2.2)。分娩期間(差、-7 分; 99%CI、-25〜11)、帝王切開率(差、-0.3%、99%CI、- 2.4〜3.0)、嘔吐率(差、2.8%、99%CI、0.2〜5.7)、自己申告の疲労度(差、1、99%CI、0〜2)、自己申告の空腹感(差、0; 99%CI、-1〜1)、口渇(差、0; 99%CI、-1〜1)、ストレス(差、0; 99%CI、-1〜1)、全体的な感覚(差、0; 99%CI、0〜0)、入院期間(差、0; 99%CI、-1〜0)に炭水化物群と絶食群間に差はなかった。

分娩中の炭水化物摂取は、器械的経腟分娩の割合を変えなかった。

急に帝王切開になった時のことを考えると、分娩中は、やはり絶食(水だけ)の方が良さそうだな。

【出典】
Effect of Oral Carbohydrate Intake During Labor on the Rate of Instrumental Vaginal Delivery: A Multicenter, Randomized Controlled Trial.
Anesth Analg. 2019 Nov 5. doi: 10.1213/ANE.0000000000004515. [Epub ahead of print]

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