分娩に際しての脊髄硬膜外併用鎮痛におけるオピオイドの有害副作用と投与経路:無作為化試験のメタ分析

脊椎麻酔3.png・研究は、陣痛と分娩に際して、標準的な硬膜外鎮痛よりも脊髄硬膜外併用鎮痛が提供される場合の方が、母体と胎児の有害副作用のリスクが増加することを報告している。脊髄硬膜外併用鎮痛において局所麻酔とともに使用されるクモ膜下オピオイドが原因の可能性がある。これは、局所麻酔薬へのオピオイドの添加が、くも膜下腔内のみによるのか、くも膜下腔と硬膜外腔への同時投与によるのかは不明である。

・脊髄硬膜外併用鎮痛か、または標準的硬膜外鎮痛剤を受けした妊婦で、母体、産科的、新生児の転帰を比較し、脊髄硬膜外併用療法におけるオピオイドの投与経路に従った患者のサブ群を比較した無作為化試験を検索した。適格性と品質について研究を評価した。固定および変量効果モデルをプールデータ分析に使用し、相対リスク(RR)か、95% 信頼区間(CI)付きの平均差を使用して結果を比較した。

・1658 件のレポートと 41 件の完全に公開された無作為化比較試験を特定した。脊髄硬膜外併用療法を受けた患者では、投与経路に関係なく、悪心/嘔吐(RR 1.31、CI 1.0〜1.72)、掻痒症(RR 4.26、CI 2.59〜7.0)、胎児徐脈(RR 2.38、CI 1.57〜3.62)のリスク増加が観察された。対照的に、クモ膜下と硬膜外にオピオイドを併用した後、低血圧がより頻繁に発生した(RR 1.54、1.22〜1.93、サブ群の差の P=0.02)。

脊髄硬膜外併用法では、特にくも膜下腔と硬膜外腔の両方に使用する場合、局所麻酔薬に併用したオピオイドの投与を慎重に検討する必要がある。

脊椎硬膜外併用麻酔に際しては、硬膜外とクモ膜下の両方にオピオイドを添加するのは控えた方が良さそうだ。
【出典】
Adverse side effects and route of administration of opioids in combined spinal-epidural analgesia for labour: a meta-analysis of randomised trials.
Int J Obstet Anesth. 2019 Sep 23. pii: S0959-289X(19)30548-5. doi: 10.1016/j.ijoa.2019.09.004. [Epub ahead of print]

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