高齢者の初心者レジデントが行う脊椎麻酔のための術前超音波 vs ランドマーク法:無作為化比較試験

脊椎麻酔.png・正中アプローチを使用した脊椎麻酔は、高齢患者集団では技術的に困難かもしれない。術前の超音波(US)ガイド下傍正中法と術前の US ガイド下正中線法は、高齢患者で従来のランドマークガイド下正中法と比較した場合、初回試行で脊椎麻酔の成功率が異なるという仮説を立てた。

・本前向き無作為化対照研究では、待機手術を予定している 180 人の同意患者を、従来の表面ランドマークガイド下正中法(LM 群)、術前 US ガイド下傍正中法(UP 群)、または術前 US ガイド下正中法(UM 群)に無作為化し、各群 60 人の患者とした。全ての脊椎麻酔は、初心者レジデントによって行われた。

初回試行での成功した硬膜穿刺率(主要評価項目)は、UP 群(42%)よりも LM 群と UM 群(それぞれ 77 と 73%)の方が高かった(P<0.001)。試行回数の中央値は、UP 群(2[1、2])よりも LM 群と UM 群(それぞれ 1[1] と 1[1-1.75])の方が低かった(P<0.001)。穿刺回数の中央値は、UP 群UP(4[2-7.75])よりも LM 群と UM 群(それぞれ 2[0.25-3] と 2[0-4])の方が少なかった(P<0.001)。脊椎麻酔の実施にかかった時間は、LM 群と UM 群間に差はなかった(それぞれ87.24±±79.51 秒と 116.32±±98.12 秒)が、UP 群よりも短かった(154.58±±91.51 秒、P<0.001)

術前 US スキャンは、高齢患者集団で、若手レジデントが行った場合、従来のランドマーク正中法と比較して、正中法と傍正中法による脊椎麻酔の容易さを改善しなかった。
POINT高齢患者の脊椎麻酔で、若手レジデントが術前エコーを併用したが、クモ膜下穿刺が容易にはならなかった。

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