小児気管挿管におけるビデオ vs 直接および強化直接喉頭鏡検査

intubation-tube-neoba-fixation-baby-profile.png・初回の挿管成功に関して、小児の文献は、ビデオ喉頭鏡検査(VL)と比較した場合、直接喉頭鏡検査(DL)の臨床的等価性または優位性を示している。さらに、最適外部喉頭操作(OELM)、直立またはランプ体位、ブジーの使用などの操作によって DL が「強化」された場合、VL が DL とどのように比較されるかは不明である。本研究の目的は、小児挿管に際して、「強化 DL」を含めて VL と全ての DL との間で、初回試行成功を比較することであった。

・年齢 16 歳未満の患者の挿管に関する National Emergency Airway Registry データベースを分析した。収集された変数には、患者の人口統計、体型、気道困難の印象、挿管体位、頸部可動性の低下、気道特性、器具、薬物、術者特性を含み、施設ごとのクラスター分類で調整された。主要評価項目は、DL と強化 DL vs VL の初回試行成功における差であった。副次評価項目には有害事象が含まれた。計画された感度分析では、初回試行の成功に対する傾向調整分析と、2 歳未満の小児のサブ群分析も実行された。

・625 人の分析可能な小児患者のうち、294 人(47.0%、95% 信頼区間[CI]=25.1%〜69.0%)は DL であった。332 人(53.1%、95%CI =31.0%〜74.9%)は VL であった。年齢の中央値は 4 歳であった(四分位範囲= 1〜10 歳)。225 人(36.0%、95%CI = 30.8%から41.2%)は 2歳未満であった。初回の全体的な成功率は 79.6%(95%CI=74.1%〜84.9%)であった。クラスター分類での調整(オッズ比[OR]= 1.7、95%CI=1.3〜2.5)で、VL の初回成功率は 278/331(84.0%)であったのに対して、DL では 219/294(74.5%)であった。多変量回帰により、VL は OELM またはブジーを使用した DLよりも高い確率で初回試行成功率が得られた(調整済みOR=5.5、95%CI = 1.7〜18.1)。傾向調整分析は主要な結果支持した。2 歳未満のサブ群分析も、DL と比較して VL の優位性を示した(OR=2.0、95%CI = 1.1〜3.3)。有害事象は単変量解析と多変量解析の両方で同等であった。

DL と比較した場合、DL が強化されて場合も同様に、VL は、2 歳未満の患者のサブ群でさえも、この小児集団の初回通過成功率が高かった。DL と VL の間で有害効果に差はなかった。
POINT小児患者集団で、直接喉頭鏡、ならびに補助操作、補助器具を使用した直接喉頭鏡よりも、ビデオ喉頭鏡の方が、初回試行での気管挿管成功率が高かった。
【出典】
Video vs direct and augmented direct laryngoscopy in pediatric tracheal intubations
Academic Emergency Medicine ? Kaji AH, Shover C, Lee J, et al. | November 14, 2019

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