上部消化管内視鏡検査用の新しいダブルルーメンラリンジアルマスクである LMA Gastro の有効性:前向き観察研究

LMA Gastro.png・消化管内視鏡検査を受ける患者では、重大な心肺症状が、頻繁に発生する。呼吸器症状が発生する主な原因は、気道確保が確実でないことである。本研究では、上部消化管内視鏡検査を受ける患者で、新しいラリンジアルマスクである LMA GastroTM(Teleflex Medical、Athlone、アイルランド)の有効性を確認しようとした。新しいデザインの特徴しては、食道挿管専用のルーメンと、末端にカフのある肺換気用の別個のルーメンがあることである。

・前向き非盲式観察研究で、上部消化管内視鏡検査を受ける誤嚥のリスクの低い 292 人の ASAーPS 1/2 の患者は、プロポフォールの静脈内投与による麻酔と LMA GastroTM の標準的挿入を受けた。内視鏡検査評価項目には、挿入の成功、初回試行の成功、内視鏡挿入の容易さが含まれた。LMA GastroTM の評価項目には、挿入成功、初回試行成功、挿入の容易さ、最低酸素飽和度、気道障害、喉頭痙攣、器具の血液汚染、咽頭痛などが含まれた。

・プロトコル分析(n=290)により、LMA GastroTM 挿入が成功したコホートでの内視鏡検査成功率は 99%[95%信頼区間(CI):98、100]であった。LMA GastroTM 挿入成功率(n=292)は 99%(95%CI:98、100)であった。内視鏡検査と LMA GastroTM 挿入成功の場合、95%CI の下限は少なくとも 98% であり、LMA GastroTM の有効性を示している。術中酸素飽和度の中央値(四分位範囲)の最低値は 98% であった(98、99)。重篤な有害事象は 1 件のみに発生し(咽頭痛と液体を飲み込むことができないために再入院)、タスマニア保健医療人間研究倫理委員会に報告された。

LMA GastroTM は、上部消化管内視鏡検査での臨床使用に効果的と思われる。
説明付きLMA Gastro.png

比較的短時間で済む全身麻酔で、ちゃんと診療報酬が支払われるのなら、少々コストがかかっても、LMA Gastro は、胃内視鏡を挿入しながら同時に確実な気道確保ができる素晴らしい器具だな。

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この記事へのコメント

haikensitemasu
2019年11月26日 20:25
なぜ、今までのもそうですが、右側を気道チャンネルにしてくれないのでしょうか?
SRHAD-KNIGHT
2019年11月27日 09:51
>haikensitemasuさん
コメントありがとうございます。
右側が気道チャンネルだと、内視鏡医は、「なぜ、右側を内視鏡チャンネルにしてくれいのだろうか?」と言うかもしれませんね。