尿道カテーテル法は、非腫瘍学的腹腔鏡下骨盤手術中に必要ではない

導尿処置.png非腫瘍学的腹腔鏡下骨盤術の前にルーチンの尿道カテーテルが必要かどうかに関して、専門家の意見は分かれている。カテーテルは、恥骨上腹腔鏡ポートを挿入する際の膀胱損傷の発生率を低下させ、膀胱充満による骨盤の視界の妨げを防ぐと考えられている。ただし、カテーテル挿入には院内感染のリスクが伴い、金銭的コストがかかる。さらに、留置カテーテルは早期離床を妨げ、術後の不快感を高める。

・適格な出版物を特定するために、観察研究のメタ分析ガイドラインを使用して系統的レビューを実施した。エンドポイントには、膀胱損傷、術後尿培養陽性、術後尿路症状が含まれた。

・含まれてた出版物で報告されている腹腔鏡膀胱損傷の発生率は、0%〜1.3% の範囲である。重要なのは、カテーテル挿入した手術とカテーテルを挿入しなかった手術の両方で膀胱損傷が発生したことである。また、メタ分析では、カテーテルを挿入した患者は、カテーテルを使用しない患者と比較して、術後尿中微生物が陽性となる相対リスクが 2.33 倍(P=0.01)、術後尿路症状の相対リスクが 2.41 倍(P=0.005)であることも示している。

・このメタ分析は、緊急および待機的非腫瘍学的腹腔鏡下骨盤手術でカテーテルを省略することが安全な選択肢であることを示している。カテーテル留置は膀胱損傷のリスクをなくさないが、多くの尿路感染症と症状をもたらす。麻酔の直前に患者に排尿するように依頼し、その後、手術台上で膀胱スキャンを実行するべきである。残存容量がごく少ない場合、手術時間が 90 分を超えると推定されない限り、尿道カテーテルは必要ないかもしれない。

短時間の非腫瘍性腹腔鏡下骨盤手術では、尿道カテーテルは必要なさそうだ。

【出典】
Urethral Catheterization Is Not Necessary During Nononcological Laparoscopic Pelvic Surgery.
J Patient Saf. 2019 Dec;15(4):e21-e23. doi: 10.1097/PTS.0000000000000612.

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