術中ケトロラックの使用は、乳房手術での出血のリスクを増加させない

ケトロラック.png・非ステロイド性抗炎症薬の使用は、周術期の疼痛管理に効果的な補助剤である。マルチモーダル ERAS プロトコルの一環として術中ケトロラックを使用すると、乳房手術での出血合併症のリスクが増加するかどうかを調査しようとした。

・乳腺腫瘤摘出術および乳房切除術を受けた患者を含む前向きコホート研究のサブセット分析で、術中ケトロラックを投与した患者と受けなかった患者の 2 群を比較した。出血の合併症は、フィッシャーの正確検定または t 検定を使用して比較し、手術術式に関して分析された。即時再建を受ける患者は除外された。

・13 ヵ月間に 758 件の乳房手術が行われた。2017 年 7 月から 2018 年 8 月までに、乳腺腫瘤摘出患者 157 人と乳房切除患者 57 人が選択基準に適合した。214 人の患者が分析に含まれた。115 人はケトロラックを投与され、99 人は投与されなかった。2 群は、性別、年齢、人種、タバコの使用、併存疾患に関して同様であった。術中ケトロラクを投与された群と投与されなかった群との間に出血合併症に差はなかった(2% vs 2.6%、p=1.00)。乳腺腫瘤摘出患者では血腫は発生しなかったが、乳房切除患者では 3 人に発生した。1 人はケトロラクを投与され、2 人は投与されていなかった(5.9% vs 5.0%、p=0.575)。漿液腫、感染、創部裂開の割合は、手術術式に関係なく、2 群間で有意差はなかった。

術中ケトロラクの使用は、乳房手術における周術期疼痛管理の有用な補助剤であり、出血のリスクを増加させない。
POINT術中 NSAID に使用は、出血量を増加させる懸念があるが、ケトロラックは大丈夫なようだ。
【出典】
Intraoperative Ketorolac Use Does Not Increase the Risk of Bleeding in Breast Surgery.
Ann Surg Oncol. 2019 Oct;26(10):3368-3373. doi: 10.1245/s10434-019-07557-8. Epub 2019 Jul 24.

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