麻酔薬の連続投与中のスガマデクスによる筋弛緩の拮抗:バイスペクトル指数を使用した二重盲式無作為化クロスオーバー試験

脳波17.png・ステロイド系筋弛緩薬の特異的拮抗薬であるスガマデクスは、覚醒の臨床徴候と関連していることが時折報告されている。スガマデクス投与後の全身麻酔下で維持されている患者のバイスペクトル指数値と覚醒の徴候の増加を体系的に検索する研究を実施した。

・筋弛緩を伴う全身麻酔を受ける予定の患者は、この二重盲式無作為化クロスオーバー試験に含まれた。手術が完了し、TOF 比がゼロである間に、バイスペクトル指数を 40〜60 の範囲に維持することを目的として、静脈麻酔が続けられた。その後、患者はスガマデクス 4 mg./kg か、または生食を投与された。5 分後に筋弛緩が完全に拮抗されない場合、患者は他の薬剤を投与された。バイスペクトル指数と TOF モニタリングを毎分記録し、覚醒の臨床徴候を記録した。

・51 人の患者が研究を完了した。バイスペクトル指数値の中央値(IQR[範囲])は、スガマデクス投与後に 49(43-53[38-64])から 63(53-80[45-97])(p<0.01)に増加し、22 人の患者で 20 以上の増加が見られた。14 人(27%)の患者が覚醒の臨床徴候を示した。生食は、バイスペクトル指数値、覚醒の臨床徴候、筋弛緩の程度に影響を与えなかった。

・本研究は、スガマデクスによる筋弛緩の拮抗が麻酔の維持にもかかわらず覚醒の臨床徴候と関連している可能性があることを裏付けている。筋肉機能の完全な回復が達成されるまで、特にスガマデクスが投与される場合、静脈麻酔は維持されるべきである。

筋弛緩状態からの回復によって脊髄を上行する伝達情報が増加して、さらには皮質系へと投射されて覚醒傾向をきたすのだろう。一方で、BIS も純粋に脳波だけを抽出し切れていない可能性もあるが。

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