外科系 ICU における周術期血清乳酸値と術後 90 日死亡率:後ろ向き関連性研究

乳酸.png・術前および術後の最高乳酸値と外科系 ICU 患者死亡率との関連性に関する情報は不十分である。研究も目的は、外科系 ICU 入室患者の周術期乳酸値と 90 日死亡率との関連を調査することであった。

・三次大学関連病院単施設の ICU での後ろ向き回顧コホート研究で、2012 年 1 月から 2017 年 12 月までに ICU に入室した成人患者を対象とした。主要評価項目は、以下の血清乳酸値による 90 日死亡率のハザード比を評価した:術前乳酸値、術後(POD)0〜3 日の最高乳酸値、術前乳酸値から POD 0〜3の乳酸値の差分値。多変数 Cox 回帰と ROC 分析を使用した。

・全体で 9248 人の患者が含まれ、そのうち 2511 人、8690 人、1958 人がそれぞれ、術前乳酸値、POD 0〜3 の乳酸値、両時点で乳酸値を測定されていた。POD 0〜3 の最高乳酸値と差分乳酸値がすべて1mmol 増加する毎に、90 日死亡率が、それぞれ 15%[ハザード比:1.15; 95% 信頼区間(CI)1.11〜1.19、P<0.001] と 14%(ハザード比:1.14; 95%CI 1.11〜1.18、P<0.001)増加した。術前乳酸値は 90 日死亡率と有意には関連していなかった(P=0.069)。POD 0〜3 での最高乳酸値の曲線下面積(0.72、95%CI 0.70〜0.74)は、ROC 分析において術前乳酸値(0.58、95%CI 0.56から0.60)よりも高かった。

術後に ICU に入室した患者では、周術期乳酸値が高いほど 90 日死亡率が上昇した。POD 0〜3 中の最高乳酸値は、この関連性への最も重要な寄与要因であった。
POINT術後 0〜3 日の最高乳酸値は、90 日死亡率の重要な要因である。
【出典】
Peri-operative serum lactate level and postoperative 90-day mortality in a surgical ICU: A retrospective association study.
Eur J Anaesthesiol. 2020 Jan;37(1):31-37. doi: 10.1097/EJA.0000000000001117.

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