帝王切開分娩に際しての脊柱管麻酔時の低血圧の予防と治療のための昇圧剤:胎児と母体の転帰のベイジアンネットワークメタ分析

フェニレフリン1.png帝王切開分娩に際しての脊柱管麻酔中に低血圧を管理するための昇圧薬の最適な選択は不明である。フェニレフリンはコンセンサスの選択肢として最近推奨されたが、フェニレフリンと他の保健設定で使用される昇圧薬との直接比較はほとんどない。そこで、この包括的なネットワークメタ分析で、著者らは、関連研究からのデータを照合することにより、間接的にこれを評価した。ここでは、臨床的に重要な胎児と母体の転帰に関連して、これらの昇圧剤の可能な順位を提示する。

・RCT は、MEDLINE、Web of Science、Embase、The Cochrane Central Control of Controlled Trials、Clinicaltrials.gov(2019 年 1 月 31 日更新)で個別に検索された。評価された主要評価項目は、臍帯動脈血の塩基過剰であった。胎児の副次評価項目は、臍帯動脈血 pH と Pco2 であった。母体の転帰は、嘔気、嘔吐、徐脈の発生率であった。

・合計 4126 人の患者を含む 52 件の RCT を含めた。ベイジアンネットワーク・メタ分析では、臍帯動脈塩基過剰に及ぼす影響によって評価したところ、ノルエピネフリン、メタラミノール、メフェンテルミンが胎児の酸塩基状態に悪影響を与える可能性が最も低い可能性が示された(確率ランク順:ノルエピネフリン>メフェンテルミン>メタラミノール>フェニレフリン>エフェドリン)。この順位は、ほとんど臍帯動脈血の pH と Pco2 に当てはまる。母体の徐脈を除いて、エフェドリンは、評価された全ての評価項目の最悪の原因となる可能性が最も高かった。直接/間接比較を照合する際の固有の不正確さのため、提案されるランク順序は絶対ランクではなく可能性である。

・著者らの分析では、ノルエピネフリンとメタラミノールがフェニレフリンよりも帝王切開分娩時の有害な胎児酸塩基状態と関連する可能性が低いことを示唆している。したがって、著者らの結果は、これらの薬剤とフェニレフリンの直接比較ができる焦点を絞った試験の科学的基礎を築くものである。

帝王切開に際しての脊椎麻酔誘発性低血圧の治療には、胎児の BE から評価すると、フェニレフリンよりも、ノルアドレナリンやメタラミノールの方が有用な可能性があると。

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