股関節骨折の高齢患者における術後せん妄の発生率と危険因子

大腿骨頸部骨折2.png・研究の目的は、股関節骨折の高齢患者におけるせん妄の発生率と関連危険因子を調査することであった。

・これは、2014 年 10 月から 2017 年 2 月まで医療センターで実施された後ろ向き研究で、股関節手術(股関節形成術、大腿骨近位部釘固定)のために入院した年齢 65 歳以上の全ての患者が登録された。単変量および多変量ロジスティック分析を使用して、せん妄の発生率と危険因子を決定した。せん妄は、混乱評価法(CAM)に従って評価された。

・全体で、306 人の患者(平均年齢 81.9±±5.4 歳)の 19.29% がせん妄と確認されたせん妄は、年齢、入院、糖尿病、術前ヘマトクリット(HCT)、周術期タンパク質消費量、輸血量、術前白血球値、アルブミン値、NYHA 分類、ASA 分類、出血量、冠動脈性心疾患、脳梗塞といった要因と有意に関連していた(p<0.05)。変数の多変量解析により、年齢(>75 歳)、糖尿病、ASA 分類(>レベル 2)が術後せん妄(POD)の独立危険因子であることが確認された。さらに、せん妄の患者は入院期間が延長し、周術期のアルブミン注入が高かった。

糖尿病や ASA 分類>2 の病歴を有する年齢 75 歳以上の高齢患者は、POD のリスクが高かった。せん妄は重要な術後合併症であり、入院が長期となり、周術期のアルブミン注入が多かった。

股関節骨折術後の高齢者の術せん妄の発症率は、19% であったと。

【出典】
Incidence and risk factors of postoperative delirium in the elderly patients with hip fracture
J Orthop Surg Res. 2018; 13: 186. Published online 2018 Jul 27.

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