■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2019/12/13

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【問題1】(麻酔科学用語) 以下の略語のフルスペルと意味を答えよ。
(1) MI (2) VZV (3) VAD (4) ASD (5) EEG

[解答]
(1)mitral insufficiency:僧帽弁閉鎖不全
(2)varicella-zoster virus:水痘帯状疱疹ウイルス
(3)ventricular assist device:心室補助人工心臓/心室補助装置
(4)atrial septal defect:心房中隔欠損
(5)electroencephalogram:脳波



[出典] 麻酔科学用語集 第3版



【問題2】(局所麻酔) 局所麻酔薬中毒について誤っているのはどれか。

ア:興奮・多弁は初期症状として重要である。

イ:全身痙攣にはジアゼパムが有効である。

ウ:添加アドレナリンが原因となり得る。

エ:原因としてアナフィラキシーが多い。

オ:麻酔薬は総量が同じでも低濃度で用いるほうが安全である。


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[解説] ア:○ 局所麻酔薬中毒の初期症状は、中枢神経系刺激症状(興奮、多弁、不安など)、循環器系刺激症状(頻脈、血圧上昇)、呼吸器系刺激症状(呼吸促迫)である。
イ:○ 中枢神経系刺激症状にはジアゼハムなどのベンゾジアゼピン、またはチオペンタールなどのバルビツールを用いる。
ウ:× 局所麻酔薬とアドレナリン(エピネフリン)を併用することが多いが、エピネフリンは局所麻酔薬の吸収を遅らせるために用いられ、局所麻酔薬中毒の予防になる。
エ:× 局所麻酔薬中毒によるアナフィラキシーショックは、アミド型よりエステル型のほうが起きやすいが、発生の確率はかなり低い。
オ:○ 局所麻酔薬中毒は、総量が同じであるときは濃度が高いほうが起きやすい。



[正解] (ウ)、(エ) [出典] 医師国家試験 75B75




【問題3】(体液・電解質) 気管内挿管後に、サクシニルコリン投与に伴う高カリウム血症によると思われる心停止を生じた。もっとも優先されるべき治
1) メイロン投与
3) グルコース・インスリン投与
5) ケイキサレート投与
2) 塩化カルシウム投与
4) グルコン酸カルシウム投与


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[解説] 高カリウム血症治療:(1)塩化カルシウム又はグルコン酸カルシウム10〜20mlを2分間で静注、直後に効果発現し、1時間持続.ただし、グルコン酸カルシウムは、塩化カルシウムに比べて、Caイオンとグルコン酸との結合のために利用されにくくいため、心停止などの切迫した状況下では塩化カルシウムを使用すべきである。(2)重曹(メイロン)50〜100mEq5分で静注、5〜10分で効果発現し、1〜2時間持続.(3)50gブドウ糖+インスリン10〜20単位、30分で効果発現、4〜6時間持続.(4)カリメイトまたはケイキサレート25〜50g内服または注腸70%ソルビトール、1〜2時間で効果発現し、数時間持続する。


[正解] 2 [出典] 研修医当直御法度p81、MGH麻酔の手引第3版P604



【問題4】(肝・腎・消化管) 腎前性腎不全の場合、FENaはどうなるか?
1) >4% 2) <2% 3) >1% 4) >2% 5) <1%

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[解説] FENa(fractional natrium excretion)=(尿中に排泄されたNa量)/(糸球体濾過されたNa量)=UNa×SCr/SNa×UCr 糸球体で濾過されたNaの何%が尿細管で再吸収されずに排泄されるかをみるもので近位尿細管機能を表す。腎前性腎不全では腎機能が良好で水・Naを体内に保持しようとするため尿中へのNa排泄が低下し、FENa<1%、腎性腎不全では尿細管の水・Na保持能が障害されるため尿中へのNa排泄が増加しFENa>2%となる。


[正解] 5 [出典] クリティカル記憶術2P182

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