マグネシウムとケタミンは、開腹肥満症手術後の早期モルヒネ消費量を減らす:前向き無作為化二重盲式試験

マグネシウム45.png・肥満患者の最適な疼痛管理は早期回復に不可欠である。本研究の目的は、マグネシウムとケタミンの併用が、開腹手術後のモルヒネ消費量(主要転帰)、および術後疼痛スコアと副作用の発生に及ぼす影響を評価することである。

・待機的開腹胃バイパス術を受けた合計 60 人の患者を 3 群に無作為に分けた。全患者が同じ全身麻酔プロトコルを受けた。マグネシウム+ケタミン群(Mg+K)は、マグネシウム 50 mg/kg とケタミン 0.2 mg/kg の IV ボーラス投与を受け、続いてマグネシウム(8 mg/kg/h)とケタミン(0.15 mg/kg/h)の持続注入が抜管まで行われた。ケタミン群(K)は、ケタミンの同量ボーラスと持続注入、生食のボーラスと持続注入を受けた。プラセボ群(P)は生食を投与された。全患者に 48 時間にわたってパラセタモール 1 g IV 6 時間毎と、必要時 6 時間おきに硫酸モルヒネ 0.1 mg/kg 皮下注を投与した。モルヒネ消費量、VAS 疼痛スコア、副作用の発生を術後 48 時間記録した。

Mg+K群(2.4±±2.62 mg)と K 群(2.8±±2.66 mg)の患者は、P 群(4.85±±4.51 mg)の患者と比較して PACU でのモルヒネ消費量が有意に少なかった(p=0.045)。Mg+K群患者は、手術後の 24 時間でモルヒネ使用量が有意に少なく、K 群、P 群と比較してそれぞれ 87% と 21% の減少であった(p=0.028)。ただし、この差は 48 時間では観察されなかった。嘔気嘔吐、抜管までの時間、または過度の鎮静に関して、3 群間に有意差は示されなかった。

開腹肥満症手術で、マグネシウムとケタミンのボーラスとその後のj持続注入の併用は安全であるようであり、ケタミン単独とプラセボの両方と比較して、術後 24 時間のモルヒネの必要量を減らす。

ケタミントマグネシウムの併用投与が、術後疼痛を軽減するようだ。肥満症手術だけじゃなくてマルチモーダル鎮痛の一環として他の手術でも効果がありそうだな。

【出典】
Magnesium and Ketamine Reduce Early Morphine Consumption After Open Bariatric Surgery: a Prospective Randomized Double-Blind Study.
Obes Surg. 2019 Dec 14. doi: 10.1007/s11695-019-04317-1. [Epub ahead of print]

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