高齢者の BIS 指標モニタリングと周術期の神経認知障害:系統的レビューとメタ分析

認知機能.png・周術期神経認知障害(PND)は、手術後の高齢患者によく見られる。BIS による麻酔が PND の発生に影響を与える可能性があることが報告されている。そこで、この系統的レビューとメタ分析を実施して、バイスペクトルインデックス(BIS)モニタリングと PND の関連性を調査した。

・2 人の研究者が、PubMed、EMBASE、Cochrane Library(CENTRAL)で関連する無作為化比較試験(RCT)を、創始から 2019 年 4 月 22 日まで、BIS と PND に関連するキーワードを使用して別々に検索した。95% CI 付きのオッズ比は、ランダム効果モデルを使用して計算された。

・年齢 60 歳以上の 4023 人の参加者を含む 9 件の RCT がこのメタ分析に含まれた。BIS を指標とした麻酔は、POD (ランダム効果; OR:0.69; 95%CI 0.48、1.01)、1 日、7 日の神経認知回復の遅延(DNR)(ランダム効果; OR:0.14; 95% CI 0.02、1.23;ランダム効果; OR:0.97; 95%CI 0.57、1.63)、術後 90 日と 1 年後の高齢者の神経認知障害(ランダム効果; OR:0.72; 95%CI 0.52、1.00;ランダム効果;または:0.26; 95%CI 0.03、2.47)の発生率の低下と関連していなかった。

BIS による麻酔が高齢患者の POD、DNR、術後 NCD の発生率を低下させたことを示す明確なエビデンスはない。これらの周術期認知障害の発生を減らす上での BIS モニタリングの有効性を評価する、より均質な RCT が必要である。
POINTこれまでの研究では、BIS モニタリングによって術後認知機能障害の発生率を手かさえるというエビデンスは得られていない。
【出典】
BIS index monitoring and perioperative neurocognitive disorders in older adults: a systematic review and meta-analysis.
Aging Clin Exp Res. 2019 Dec 20. doi: 10.1007/s40520-019-01433-x. [Epub ahead of print]

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