帝王切開に際しての脊椎麻酔時の低血圧治療のためのノルエピネフリンとフェニレフリンのボーラスの比較: 無作為化対照試験

ノルアドレナリン5.png・帝王切開に際しての脊椎麻酔後の低血圧は、十分な輸液負荷にもかかわらずよく見られる。フェニレフリンは、帝王切開時の脊髄低血圧の治療に推奨されるている薬剤である。最近、フェニレフリンボーラスの代わりに、ノルエピネフリンボーラスが提案されている。本研究の目的は、帝王切開時の脊髄低血圧を治療するために、ノルエピネフリンのボーラス投与とフェニレフリンの有効性を比較することであった。

・脊椎麻酔下に待機的帝王切開を受ける患者 50 人を無作為に 2 群に割り当てた。脊髄低血圧症を治療するために、P 群の患者には静脈内ボーラスとしてフェニレフリン 50μg を投与し、N 群には静脈内ボーラスとして 4μg のノルエピネフリンを投与した。本研究の主な目的は、脊椎麻酔による低血圧の治療に必要なノルエピネフリンまたはフェニレフリンのボーラス投与回数を比較することであった。副次目的は、母体と胎児の転帰における徐脈、高血圧、嘔気、嘔吐の発生率を比較することであった。

低血圧の治療に必要な昇圧剤のボーラス回数は、N 群の方が有意に少なかった(1.40±0.577 vs 2.28±1.061、P=0.001)。徐脈の頻度は P 群の方が多かったが、この差は統計的に有意ではなかった(4% vs 20%、P=0.192)。嘔気嘔吐、シバリングなどの母体合併症は、群間で同等であった。胎児パラメーターも両群間で同等であった。

ノルエピネフリンの間欠的ボーラスは、帝王切開時の脊髄誘発性低血圧の管理に効果的である。新生児転帰は両群で同様であった。ノルエピネフリンのボーラスは、フェニレフリンのボーラスに代替法と見なしうる。

ボーラス投与の回数が少ないノルエピネフリンの方が、低血圧管理が簡単そうだな。




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