非心臓手術における術前タンパク尿と術後急性腎障害:NARA 急性腎障害コホート研究

腎臓病.png術前タンパク尿と非心臓手術における術後急性腎障害(AKI)の関連についてはほとんど知られていない。

・これは後ろ向きコホート研究である。2007 年から 2011 年に奈良医科大学病院で全身麻酔下に非心臓手術を受けた成人が含まれた。産科または泌尿器科の手術、分析のためのデータの欠落、あるいは術前透析の患者は除外された。暴露因子は術前のタンパク尿であり、ディップスティックテストで(+)以上と定義された。アウトカム変数は、術後 1 週間以内の「腎臓病:グローバルアウトカムの改善」基準によって定義された術後 AKI であった。多変数ロジスティック回帰分析が実行された。

・5168 人の被験者のうち、309 人(6.0%)が AKI を発症した。術前タンパク尿は術後 AKI と独立して関連しており、オッズ比(OR)[95%信頼区間(CI)]は 1.80(1.30-2.51)であった。待機手術に限定した感度分析でも同様の結果が得られた。タンパク尿が増加するにつれて、AKI との関連が強くなった[尿タンパク(±)、(+)、(2+)、(3+)で、それぞれ OR(95%CI)1.14(0.75-1.73)、1.24(0.79-1.95)、2.75(1.74-4.35)、3.95(1.62-9.62)。サブ群分析では、レニン・アンジオテンシン系阻害剤、他の降圧薬、低アルブミン血症、腎機能障害のある患者で、術後 AKI と特にタンパク尿が関連していることが示された(それぞれの相互作用の P=0.05、0.003、0.09、0.02)。

非心臓手術では、術前タンパク尿は術後 AKI と独立して関連していた。タンパク尿のある患者は、周術期に AKI を回避できるように注意して管理する必要がある。
POINT術前蛋白尿を認める患者は術後に AKI をきたす可能性が高い。
【出典】
Pre-operative proteinuria and post-operative acute kidney injury in noncardiac surgery: the NARA-Acute Kidney Injury cohort study.
Nephrol Dial Transplant. 2019 Dec 31. pii: gfz269. doi: 10.1093/ndt/gfz269. [Epub ahead of print]

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