オフポンプCABG手術における術後出血の減少におけるトラネキサム酸とεアミノカプロン酸の有効性の比較:前向き無作為化二重盲式試験

トラネキサム酸4.png・オフポンプ冠動脈バイパスグラフト(CABG)手術は、組織プラスミノーゲン活性化因子の放出による線維素溶解の増加が示されている。オフポンプ CABG 手術で利用可能な 2 種類の抗線溶薬(トラネキサム酸とεアミノカプロン酸)を比較した試験はない。本研究の目的は、トラネキサム酸とε-アミノ-カプロン酸の有効性を、主要評価項目としての 4 時間と 24 時間の術後出血を、副次評価項目として、術後輸血、再手術、合併症の割合、血清フィブリノゲン、Dダイマー値比較することであった、。

・本研究は、2017 年 6 月から 2018 年 6 月までに三次病院で実施され、前向き無作為化二重盲式研究であった。オフポンプ CABG を受ける 80 人の患者は、トラネキサム酸またはε-アミノ-カプロン酸を投与するために無作為に割り当てられた。患者は術後期間に追跡され、主要および副次評価項目について評価された。統計分析は、SPSS ソフトウェア、バージョン 19.0(イリノイ州シカゴの SPSS Inc.)を使用して実施された。ノンパラメトリックデータは四分位範囲の中央値として表され、Mann-Whitney U 検定を使用して比較され、パラメトリックデータは標準偏差付きの平均として表され、スチューデント t 検定を使用して分析された。名目データはカイ二乗検定を使用して分析された。

・4 時間での出血は、群間の有意差を示さなかった。180ml(80-250) vs 200 ml(100-310)。24 時間での出血は、ε-アミノ-カプロン酸群と比較して、トラネキサム酸群の方が有意に少なかった、350 ml(130-520)vs 430 ml(160-730)(P=0.0022)。輸血、再手術の割合、痙攣発作、腎機能障害、フィブリノゲン値、D ダイマー値は、群間で有意差を示さなかった。

トラネキサム酸は、ε-アミノ-カプロン酸と比較して、24 時間でのオフポンプ CABG の術後出血を有意に減少させた。

術後出血量の点から、εアミノカプロン酸よりもトラネキサム酸の方が有効であると。

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